『必殺仕事人』や『はぐれ刑事純情派』の主演で全国に愛された俳優の藤田まこと(2010年没)。しかし、華々しい活躍の裏の顔は常に金欠(妻の事業の失敗など)に悩ませられた苦労人の顔だったという。
藤田まことは26歳の時に結婚。しかし、当時は駆け出し中のコメディアン・俳優であり、結婚は決めたものの式を挙げる予算はない。そこで藤田まことは式場のホテルにこう持ちかけた
「私の結婚式には大物の芸能人がたくさん来ます。その模様をビデオに撮ってCMを作ってください」
ホテル側は藤田の提案を受け入れ、会場費をタダにしたという。しかし、出席した芸能人は藤田側から一切断りがなかったため「勝手にCMに使われた!」「どこに請求書を送ればいいんだ!」と大激怒。
結果、藤田まことは数年間の間、芸人の間でタダ働きを強いられたという。
(山口敏太郎タートルオフィス)