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【俳優都市伝説】丹波哲郎 隠し子疑惑に開口一番「大本当!」と弁明

俳優、声優、そして心霊研究家として知られていた大御所・丹波哲郎。300本を超える映画に出演した名優としてしられ、またドラマにおいても『キイハンター』でチームのボスを演じたことをはじめとして、頼りがいのあるボスやリーダーの役柄をつとめることが多かった。

晩年には、「霊界の宣伝マン」を自称してスピリチュアルの方向へも進み、著書『大霊界 死んだらどうなる』がベストセラーとなっただけでなく映画化もされた。

豪放磊落(太っ腹で豪快)な性格から多くの人々に親しまれた存在であるが、そのような性格を象徴した出来事がある。

1989年6月6日。当時66歳の丹波はこの日、とある理由によって記者会見を行なうこととなった。それは、丹波に「隠し子」がいるという疑惑であった。

発端は、当時の一部女性誌。相手は映画『皇太子の花嫁』で共演した新東宝出身の元女優であり、彼女はその後芸能界を引退したが、丹波との間に一子を出産。記者会見当時にはすでに14歳になっていたというのである。

そうして、白いハンチングにサングラスをかけた丹波に対し、記者からことの真偽が問われることになったのだが、その回答はあらゆる記者たちの予想を裏切るものとなった。

「本当も本当、大本当。知らないのはみなさんだけ」

隠し子について問われた丹波が開口一番に放ったのは、このようなものだった。さらには、「(母子のいる)府中では知らない人は居ない。乗ったタクシーの運転手も知っていた。全然隠し子なんかじゃない」と言い切り、記者たちはあっけにとられてしまった。

丹波いわく、生後すぐに子供を認知しており、何不自由なく生活できるよう責任を果たしていると主張。だが、それでも記者たちとしては”不貞の追及”が次なるテーマとなった。

それに対しても丹波は、「役者とはそういう艶ダネがあるんだ」という役者としての持論に加え、さらには「子供は親が呼び寄せるものではない。子供の方があの親のもとで修行がしたいんだと霊界で選ぶんだ」と大霊界理論で記者たちを黙らせてしまった。

結果として、この会見は海千山千の記者すら「スゴイ」と言わしめるものとなり、非難する者もほとんど現れることはなかった。逆に、当時不貞相手「指3本」騒動で話題となっていた宇野宗佑首相の件もあったことから、「政治家は丹波の弁明を見習え!」という奇妙な論評すら起こったという。

【参考記事・文献】
https://www.asagei.com/excerpt/215865
https://gendai.media/articles/-/129083
https://dailynewsonline.jp/article/1699530/

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【文 イトフゆ】

画像 ウィキペディアより引用