NASAの探査車「パーサビアランス」が、火星の表面であまりにも奇妙な形状の岩を撮影した。
ジェゼロ・クレーターの縁、通称ブルームポイント(Broom Point)と呼ばれる場所で撮影された画像には、探査車がこの地域でこれまでに遭遇したものとは全く異なる、奇妙な”泡状の”岩が写っている。
探査機の科学チームによって「St. Pauls Bay」(セントポールズベイ)と名付けられたこの岩は、ミリメートルサイズの小さな球体で覆われているように見える。
Shocking Spherules!
Last week the Perseverance Science Team were astonished by a strange rock comprised of hundreds of millimeter-sized spheres… and the team are now working hard to understand their origin. https://t.co/oZIAdwFUY9 #Mars https://t.co/GyvvffKFMu pic.twitter.com/iqD5DWy2kL
— Daniel Pomarède (@DanielPomarede) March 22, 2025
細長い楕円形のものもあれば、角ばった形のものもある。中には小さなピンホールがあるように見えるものさえある。
では、どのようにしてこのようなものが火星で形成されたのだろうか?
原因となる正確なプロセスは現在のところ不明だが、主に2つの可能性が考えられている。ひとつは、水と岩石中の気孔の相互作用によって形成された球晶(粒子)である可能性だ(NASAの探査機は長い間、火星で水の痕跡を探してきた)。
もうひとつは、火山活動によって形成された可能性だ。
インペリアル・カレッジ・ロンドンの博士研究員であるアレックス・ジョーンズは、「これらの特徴を地質学的な文脈に置くことは、その起源を理解し、ジェゼロ・クレーター周辺の地質学的な歴史における重要性を判断する上で極めて重要です」と述べた。
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【文 イトフゆ】
Photo credit: NASA’s Marshall Space Flight Center on Visualhunt.com