オーストラリアに住む男性が、かなり疑わしい物質を手に入れようとしたために、10年の懲役刑を受ける可能性がある。
趣味で物を集めるとなると、たいていの人は切手やコイン、トレーディングカードなどを選ぶだろう。
しかし、24歳のオーストラリア人エマニュエル・リデンにとっては、どれもこれも満足するものではなかった。そこでリデンは代わりに、周期表のすべての元素のサンプルを集めることにした。もちろん、危険な元素も。
おそらく必然なことだっただろう。彼はコレクションを増やすために”放射性プルトニウム”を国内に輸送しようとした後、大規模な家宅捜索によって警察に逮捕されることとなった。
その後の裁判は大きなニュースにもなり、リデンの弁護士ジョン・サットンは、この若者は単に「科学オタク」であり、危害を加えるつもりはなかったと主張した。
彼は海外からプルトニウムを注文する際、小包に書かれた自分の名前を隠そうともしなかった。
「彼は悪意を持ってこれらの物品を輸入したり所持したりしなかった…これらは純粋な無知からの犯罪であった」とサットンは述べた。
「コレクションに引きこもる自己鎮静化の現れであった。それは何でもよかったのだが、今回は周期表のコレクションに引っかかっただけだ」「捜査当局がすでに知っていたことを考えれば、対応のレベルは大規模な過剰反応だった」
今月中に判決が下される予定のリデンは、最高10年の禁固刑を言い渡される可能性があるという。
【アトラス関連記事】
奇妙な行動から、異様なコレクションまで…「宮沢賢治」のとんでもエピソード
【文 ZENMAI】
Photo credit: m•o•m•o on VisualHunt