プロ野球再編問題が発生した2004年、近鉄バファローズ買収や新球団設立に名乗りを上げたことで知名度を上げた、ホリエモンこと堀江貴文のとあるエピソード。
2005年9月11日に行なわれた第44回衆議院議員総選挙。当時の小泉純一郎首相によって大々的に宣伝されたことから郵政選挙とも称されたこの選挙で、堀江は広島6区から無所属で出馬。
同区は、小泉首相の郵政民営化を巡って対立し離党した亀井静香も出馬しており、堀江は実質”自民党からの刺客候補”として送り込まれた。
当時、堀江のもとへは自民党幹事長であった武部勤が応援に駆け付け、「我が弟です!息子です!」と褒めたたえたことで、のちに堀江が逮捕されたことによって、武部のこの応援発言が野党からの批判の的にもなったことはあまりにも有名だ。
当の選挙の結果は、約11万票を獲得した亀井の勝利に終わり、堀江は亀井に次ぐ約8.4万票で落選した。
実はこの選挙と同じ日、高知競馬場でとある馬が1着で勝利をおさめていた。
その馬は、堀江が馬主である競走馬「ホリエモン」。ブラックタイアフェアーを父に、グリーンバレーを母に持つ鹿毛の牡馬であり、馬名はもちろん堀江の愛称に由来している。
この日、競走馬ホリエモンは9戦目の第6競走に登場、11頭立ての1番人気で、なんと見事に初勝利をおさめた。
奇しくも、全く同じ日に馬主と馬が勝利の明暗を分ける戦いを繰り広げていたということになる。残念ながら、どちらか一方に微笑むことを迫られた勝利の女神は、選挙よりも競馬に関心を寄せたようである。
【参考記事・文献】
・https://seesaawiki.jp/w/ocean_carp/d/%a5%db%a5%ea%a5%a8%a5%e2%a5%f3
・https://dic.nicovideo.jp/a/%E5%A0%80%E6%B1%9F%E8%B2%B4%E6%96%87
・https://npn.co.jp/article/detail/200018379
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【文 イトフゆ】
画像 ウィキペディアより引用