5月31日、芸人の猫ひろしがリオデジャネイロ五輪男子マラソンのカンボジア代表に選出されたことが明らかにされた。猫ひろしは5月8日のリオ五輪代表選考レースでも優勝し、念願のオリンピック出場にリーチをかけていたが、先日ようやくオリンピック出場が決まった形だ。
そもそも猫ひろしのオリンピック出場への発端がネット番組の企画だったことはあまり知られていない。
2009年、ホリエモンこと堀江貴文がメインをつとめるDMM.comの生放送番組『ホリエモン想定外のなんでお前なんだよ!!』で、猫ひろしがゲスト出演した際に、「猫ひろしが再度復活するにはどうするか」が議題にあがり「猫ひろし国民栄誉賞計画」「猫ひろし、ホリエモンとM-1グランプリ参加計画」「猫ひろし選挙出馬計画」などぶっ飛んだ企画が多数持ち上がった中に「猫ひろしカンボジア帰化計画」があったという。
これは猫ひろしがまだマラソンランナーとしてはアマチュアだったころ「素人にしては記録が高い。マラソン選手の薄いカンボジアあたりなら五輪出場を狙えるのではないか?」とカンボジアへの帰化をススメたという。
その後、猫ひろしは番組での提案通りカンボジアへの帰化を決意し、7年越しの計画が実って今回カンボジア代表として五輪出場を決めた形となった。
残念ながら『ホリエモン想定外のなんでお前なんだよ!!』は猫ひろしのオリンピック出場前に終わってしまったが、企画でオリンピック出場選手を実際に送り出してしまったバラエティ番組はまずないだろう。
また猫ひろしは「オリンピックで優勝したら表彰台の上でギャグを連発する」というニュアンスのことも語っているといい、今回のオリンピック出場は、壮大なギャグのフリとなる可能性がある。いずれにせよ、芸人としては前代未聞の大ニュースとなった猫ひろしのオリンピック出場。また、別の議題にあがった「猫ひろし国民栄誉賞計画」(もう一度日本へ帰化する必要はあるが)まで、計画がさらに実行されることを期待したい。
(北島あいら ミステリーニュースステーションATLAS編集部)