田中ケロは、プロレスアナウンサーやナレーターとして活躍する人物である。
新日本プロレスのリングアナとしての活躍が有名であり、特に2002年5月2日に東京ドームで行なわれた「蝶野正洋vs三沢光晴」で彼が叫んだ「K-1、PRIDE、プロ野球、Jリーグ、いいかよく見てろ。これがプロレスのパワーだ!プロレスは絶対に負けない!」は、伝説の前口上としても知られている。
ケロという名前は、彼がカエル、特に「コルゲンコーワのケロちゃん」に似ているということからあだ名として広まり、それによって定着した名前であるという。その名付け親には、元プロレスラーの永源遥あるいは元新日本プロレスのリングアナである倍賞鉄夫と諸説あるが、似ているという証言としてはグラン浜田やドン荒川からも聞かれているという。
新日本プロレスは大学時代のアルバイトを通じて正社員となった経緯があり、1980年8月にリングアナデビューとなった。
コールする前に選手のキャッチフレーズや試合テーマを伝える前口上は、初めて観る客に対してわかりやすく伝えるために行なうことから始めたもので、このことから彼がプロレス前口上の元祖と言われている。選手の体重をポンドからキロへ変えたのも田中であると言われており、彼のリングアナに憧れる人も多いという。
実は、彼はCDを出していたことがある。とは言え、何も歌唱をしているものではない。
2022年、新日本プロレス50周年を記念した『New Japan Pro-Wrestling Njpw Greatest Music 50th.Sp』が発売された。3枚組のアルバムであり、80・90年代から当時最新の選手入場曲を一挙に集めたものとなっている。
しかも、それは単に曲だけが収録されているわけではなく、田中による入場の呼び込み口上、リング口上などが本人によって再現されている。CDを出しているとは、彼の再現口上が収録されているという意味なのである。
そもそも、彼は2006年には新日本プロレスを退社しており、以後フリーとして活動を展開していた。プロレス以外の興行においてもリングアナとして活躍したが、やはりプロレスを舞台としたリングアナを望む人々は多かったようである。
この田中ケロのコール入りCDというのは、そんなプロレスファンにとって感激のあまり涙なしには聴けないものでもあるのだ。
【参考記事・文献】
・https://x.gd/e4Hva
・https://ameblo.jp/nynezumi/entry-12526527685.html
・https://realsound.jp/2022/09/post-1131818.html
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