
ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)にまつわるエピソードや都市伝説は多岐に渡る。
品種改良した多脚のニワトリが使用されているといったものや、レシピは超極秘であるため装甲車で運ばれるといったものは特に有名だろう。
創業者カーネル・サンダースにまつわるものにも、彼の人形が道頓堀川に投げ入れられて以降、阪神タイガースが優勝から遠のいたという通称「カーネル・サンダースの呪い」もよく知られている。
ところで、このKFCはどのような時に食べるかを意識したことはあるだろうか?
おそらく、かなりの割合で「クリスマス」という回答が得られるのではないだろうか。実際にテレビCMなどでも宣伝されるように、KFCとクリスマスはかなりイメージが連結されている。
実は、KFC発祥の地であるアメリカには全くそんな習慣は無い。クリスマスといえば、むしろ七面鳥(ターキー)だ。このクリスマスにKFCを食べるという習慣は日本独自のものであると言っても良い。広まった理由は実にシンプル。売り上げを伸ばすための企業戦略だ。
日本にKFCが上陸したのは1970年。今年2025年の話題の一つにもなっているのと同じ大阪万博で盛り上がっている年のこと。
11月21日、名古屋市のダイヤモンドシティ・名西ショッピングセンター内にて第1号店となる名西店がオープン。その後も広く店舗は各地で展開されていくが、当初の第1号店ではチキンの売った数より廃棄する数のほうが多かったと言われるほどの大赤字だったという。
フライドチキンそのものを食べる習慣が日本になかったことが原因だったと考えられている。
それが現在では、KFCがクリスマスに食べられる定番の食と言われるまでになった。プロモーション戦略は見事に成功をおさめたといっても良いだろう。だが、この戦略がどのように誕生したかについてはおおよそ3つの説がある。
1つ目は、ある外国人客がクリスマスの日に「サンタクロースのコスチュームを着てKFCを届けて欲しい」と依頼し、これがコンセプトのヒントになったというもの。
2つ目は、とあるキリスト教系の幼稚園からクリスマスパーティ開催のためとして先と同じく「サンタコスで届けて欲しい」という依頼があり、それを引き受けたサンタ姿の店長がKFCを届けたことで園児たちも大いに喜んだことで戦略の着想が得られたというものだ。これには、KFC日本法人創業期の経営者・大河原毅が行なったものとの説もある。
3つ目は、外国人客がとあるKFCに来店した際、日本でターキーが見つからず、どうすればよいのだろうかと聞いてきたことがあり、それをヒントにしてクリスマス仕様のチキンとして販売を始めたというものだ。
因みに、KFCのクリスマスキャンペーンは、1974年から始まったとされており、かなり早い段階からこのプロモーションが展開されていたことがわかる。いずれの説も、客の要望・依頼によって生み出されたアイデアであることは共通しているようだ。
【参考記事・文献】
・https://www.cnn.co.jp/business/35147384.html
・https://nyamo.life/archives/why-japanese-people-eat-kfc-christmas.html
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【文 黒蠍けいすけ】
Photo credit: The Rocketeer on VisualHunt
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