モンスター

人を飲み込む無限の胃袋!?突如注目を集めたアフリカの妖怪「ドド」

世界中には様々な精霊や妖精、妖怪の伝説が残っている。いずれもその土地の文化や風土から生まれたものばかりだが、やはり日本から遠く離れた国や馴染みのない風土のものは独特で興味深いものが多い。

さて、先日日本のX上にて奇妙な妖怪の伝説が紹介され、注目を集めた。その名はドド、スーダンやガーナ、ナイジェリア、コートジボワールなどに伝承が残る人型の怪物だ。

ドドはハウサ族の民間伝承に登場し、他にもドードーやカディンディ等の名で呼ばれることもある。ちなみに、絶滅した鳥のドードーと似た名前だが、両者に関係はないとみられている。

全身毛むくじゃらで長く黒い髪を持ち、入り口を通り抜けるためにはかがまなければならないほど大きな体をしている。遠くからでも肉の在り処を突き止める鋭い嗅覚を持ち、内側が赤く光る口を持っているという。

そして胃袋は無限に広がり、人間どころか村一つ丸ごと飲み込んでしまうこともできるというのだ。またドドは人語を解し、ある程度の魔法を使うこともできるが「流れる水を超えることができない」という習性があるという。

今回ネットで話題になったのは、とある村に住む少年の話だ。

アリという少年が母親の言いつけを聞かず、「絶対に入ってはいけない」という森の中に興味本位で足を踏み入れてしまう。すると茂みの中からぞっとするような恐ろしい声でドドが話しかけてきて、「今回は見逃してやるが以降は二度と森に入らないように」と告げたというもの。

他にもドドの伝承は幾つかあり、強欲な猟師が一人で牛を食べようと森の中の洞窟に入ったところ、それはドドの口の中で牛を与える代わりに見逃してもらったという話がある。

また、ドドは雄しかおらず、気に入った人間の女性を妊娠させたり娘を欲しがり、望みが叶わないと村を壊滅させるまで暴れるといった話もある。
 
これらの話を総括すると、ドドはアフリカの原野に生息する猛獣の恐怖に加え、教訓的な話が多い事から村単位の共同体で人々が円滑に人間関係を保っていくための知恵として考え出されたものであると言えそうだ。またドドの流れる水を越えられない、という特徴は欧州の吸血鬼や、各地の「追いかけてくる怪物」が備えている特徴でもある。

これは川が一種の境界であり、そこに暮らす人の共同体の境界でもあること、境界を超えることはトラブルの要因と成りうることを教訓として伝えるものではないか、という説もある。

今回はドドが注目されたが、世界には様々な興味深い妖怪や妖精の伝説がある。気になる方はこれらの伝説を探してみてはいかがだろうか。

(山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

S. K.によるPixabayからの画像

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