【大井川の幽霊】
大井川の渡しは、金を払わない客をわざと川に落としていたという。それによって溺れ死んだ者が化けて現れたと言われている。
【大井川について】
東海道島田宿と金谷宿の間にある大井川は、東海道最大の難所をも呼ばれており、水の勢いが強く橋を架けることができなかったことから、渡しを生業とする人々が旅人を運んでいた。最盛期には、渡しの従事者が1000人もいたとされ、彼らを束ねる組織も作られたことで一大産業となっていた。
歌川広重など多くの絵師らによって、渡しにまつわる浮世絵が多数生み出された大井川は、現在静岡県内の有名な心霊スポットの一つとしても知られている。
(写真:山口敏太郎事務所)