世界中で一番有名な未確認生物、ネス湖のネッシーは昔からその実在について議論がなされてきた。
昔から伝説があり、多くの人が目撃しているだけでなく、写真や動画にもおさめられている。しかし、それだけでは別の生物の姿を捉えた、誤認したとも限らない。
そのため魚群探知機やソナーなど様々な機器がネス湖に投入されてきたが、実在の確たる証拠は未だに見つからないままである。
そこで、ネス湖で巨大生物が目撃されども見つからない理由として、実は地中で海や別の近隣の湖と繋がっており、ネッシーは海や他の湖とを行き来しているのでなかなか調査に引っかからないのではないか、とする説などが出てきていた。
2003年、そんなネッシー実在の証拠となるかもしれない物体が湖畔で発見された。
2003年7月、ネス湖畔を散歩していたジェラード・マソーレイ氏が石につまずき転びそうになった。
その石をよく見てみると、非常に奇妙な形をしていたため、彼は地元の博物館へ石を持ち込んだ。鑑定の結果、その石はなんと首長竜の背骨の一部である事が判明したのだ。首長竜といえば、ネッシーの正体ではないかと噂される絶滅した古代の海棲爬虫類である。
しかし、この首長竜の背骨は専門家による綿密な調査の結果、背骨の穴の形状から淡水性ではなく海水に生息していた首長竜であると断定されたのである。
この結果より、淡水であるネス湖に生息していた首長竜、ネッシーの骨である可能性が否定されてしまい、オカルトファンやネッシーファンらを落胆させたという。
しかし、かつて海に棲んでいた生物の化石が発見されるということは、ネス湖の近辺に首長竜が棲んでいた事を証明するものでもある。
絶滅の危機を乗り越え進化を重ねて淡水ないしは汽水に適応した体になり、今もどこかに潜んでいるのではないか。そう考えるオカルト研究家も存在しているという。
(飯山俊樹 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)