広大な宇宙には、地球以外にも生命がある天体が存在しているのではないかとされている。
もし、知的生命体が生息しているのだとするならば、我々のように向こうも知的生命体を探していたり、住んでいる星から離れて活動しているかもしれない。
そんな仮定から産まれたものが地球外知的生命探査、通称SETIである。
探査には様々なものがあるが、一般的なものが宇宙空間を飛び交う電波を調べるというものである。
中でも天文学者も注目していたのが、地球から約11光年離れた矮星ロス128から発されていた奇妙な信号だった。この星の方角から通常では測定できない信号が受信されたため、長らく異星人からの信号ではないかと考えられてきた。
しかし、この度カリフォルニア大学のSETIバークレー研究センターチームは、解析の結果問題の信号が太陽系内、もとい地球に非常に近いところから発されたものであり、離れた静止衛星が互いに干渉しあって異常電波として検出されたものであるとの判断を下したのである。
だが、今回の結論は地球外知的生命体の存在を完全に否定するものではないと研究チームの人々は語る。今回のデータを反映させることで、より地球外から送られてくる電波の種類を分析しやすくなったと考えることかできるからだ。
この広い宇宙空間のどこかに存在する知的生命体と、我々が巡り会う日は来るのだろうか。
(飯山俊樹 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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