UFO・UMA

90年ぶりに出現!!ソマリアの奇妙なピンク色の爬虫類「ミミズトカゲ」

“とらえどころがない”というと、スパイや宇宙の話だけのように思われるかもしれないが、動物たちもかなり得意としている。

その特徴を生かしたのが、ソマリアのミミズトカゲだ。90年以上に渡っておおやけには見つかっていなかったこの奇妙な生物が、今再び姿を現したのだ。

鼻先の尖ったミミズトカゲ(Ancylocranium somalicum)は、1931年、科学者たちによってソマリランド州で最初に発見されたのだ。そして今年の1月、HALOトラストのマーク・スパイサーと彼の同僚たちによってこの爬虫類は再発見されたのである。

「ある日、私たちの地雷原監督の一人であるハッサン・ドゥアレが、面白いものを見せようと私を呼びました。私は彼の後をついて行き、彼は土の中をかき回してミミズトカゲを出したのです」

メンデル大学の爬虫両生類学者で、アフリカを原産とする両生類と爬虫類を専門とするトマーシュ・マズッチが、スパイサーの撮影した写真を確認したところ、その生物はミミズトカゲの亜種「A.s.parkeri」であることが判明した。




その写真は、この肉厚でピンク色の生き物がいかに奇妙な姿をしているかを物語っていたのだ。体長約20センチ(7.9インチ)で特徴的な鋭く尖った鼻を持っていたのだ。

A.s.parkeriはアンフィスバエニアンと呼ばれる生物の仲間で、ミミズに似ていることからミミズトカゲと呼ばれることが多く、足のないトカゲのグループに分類される。彼らはしばしば地下で発見され、目は小さく退化しているが聴覚は強化されている。

アンフィスバエニアンはアメリカ大陸、ヨーロッパ、中東、アフリカの熱帯・亜熱帯地域で発見されているが、発見されたこの種はソマリアとエチオピアでしか記録されていない。この地域といえば、その激動の歴史を思い浮かべる人も多いだろうが、A.s.parkeriの再発見は、そこで生物学的な発見がなされる可能性の豊かさを浮き彫りにしている。

「世界のこの地域を見て、紛争を思い浮かべるのは簡単でしょう。ですが、生物多様性をはじめとして、ソマリアにはそれ以上に価値あるものが存在しています」「地雷原にいる人々は、記録されることのない様々な興味深いものを発見するのです。科学的に興味深い生物多様性は、おそらく日常のすぐそばにあるのです」とスパイサーは語った。

黒蠍けいすけ 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

Krzysztof NiewolnyによるPixabayからの画像