我々の技術が発展していったなら、未来には我々の生活はどう変わっていくのだろうか・・・
子供向けの雑誌記事などでよくある内容であり、大阪万博をはじめ、昔から想像されている事でもある。過去に想像された未来の生活というものは、時代が追いついてしまった現代になって見るとなかなか味わいものがある。
だが、中には当たっている所や正確な描写もあって興味深い。
現在注目されているのは、1947年にフランスで公開されたある映画である。
「Television:Oeil de Demain」または「Television of Tomorrow」というタイトルのこの映画は、フランスの小説家ルネ・バルジャベルの短編を原作で、未来の生活が描かれている。
その描写は今見ると、現代の生活と非常によく似ているため、ネットを中心に改めて注目されている。
映画の中では、現代の携帯電話を思わせる小さなテレビのついたデバイスを操作したり、車のダッシュボードにはカーナビを思わせる画面が据えられている。
作中では人々が画面に夢中になって周囲に対して不注意になってしまう様子は見られないため、事故に遭う確率は低そうだ(単純にそのような描写が台本になかっただけなのだろうが)。
だが、未だに一般的になっていない描写もある。
妻がベッドで寝ているすきに、夫が女性のホログラム映像を見るというシーンがあるが、この技術はまだ私たちの社会で一般的なものであるとはいえない。
だが、そう遠くない未来にはこの技術も再現されるようになるのだろうか。
関連動画
La Télévision, œil de demain (1947) – J.K Raymond Millet [Extrait]
(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像&動画 Les Documents Cinematographiques / YouTube