クウェートの「バーラ1」と呼ばれる遺跡の発掘作業中に、エイリアンを思わせる彫像が発見された。この置物は、メソポタミアからアラビア半島に広がった古代ウバイド文化と関係があるという。
約7,000年前に作られたと考えられているこの彫像は、異常に細長い頭、斜めに傾いた目、細い口、平らな鼻で、まさしくエイリアンさながらの外観だ。
とはいえ、そのスタイルと特徴は、ウバイド文化圏で作られた他の置物の典型的なデザインであるため、どうやら異世界からや地球外からの訪問者と関係がある可能性は非常に低いと言える。
考古学者のピョートル・ビエリンスキー氏は、「この彫像の存在は、その目的や、この古代コミュニティの人々にとって象徴的・儀式的な価値を持つものであったのかについて、とても興味深い疑問を投げかけています」と語った。
彫像そのものの重要性に加えて、この発見は、それが作られた陶器の種類から得られる環境情報ももたらした。
例えば、植物の断片などの有機的痕跡は、当時その地域でどのような種類の植物が生息していたかを示しているからだ。
考古学者のロマン・ホフセピアンは以下のように述べた。
「初期の分析では、地元で生産された陶器からは野生の植物、特に葦の痕跡が残っていることが明らかになりました。一方で、輸入されたウバイド焼からは大麦や小麦のような穀物を含む栽培植物の痕跡が見つかっています」
At the prehistoric Ubaid period (5500–4000 B.C.) site of Bahra 1 in Kuwait's northern Subiya desert, researchers have uncovered a jewelry workshop that may be the oldest site where pottery has been recovered in the Gulf.https://t.co/DrxbUj2KsZ pic.twitter.com/c8SyggJ1Dh
— Archaeology Magazine (@archaeologymag) December 1, 2024
【アトラス関連記事】
古代中国にエイリアンが降臨していた?洞窟から発見された謎の遺跡
長い頭はエイリアンのしるし?遺伝子が違う変形頭蓋骨の人物の正体とは…
【文 ナオキ・コムロ】