NASAの「Backyard Worlds: Planet 9」プロジェクトに参加する市民科学者の連合によって初めて発見されたこの巨大な物体は、地球の27,306倍の大きさで、発見された時点では約400光年先に位置し、なんと時速100万マイルという信じられない速さで移動していた。
「興奮のレベルは言葉では言い表せません。初めてその動きの速さを見たとき、すでに報告されているに違いないと確信しました」と、市民科学者のマーティン・カバトニックは語った。
科学者たちは現在、「CWISE J124909.08+362116」と名付けられたこの天体が褐色矮星である可能性があると考えているものの、どのようにしてこのような速度で移動することになったのかは不明であるという。
一説によると、この暴走褐色矮星は連星系の一部で、伴星が超新星爆発を起こして崩壊したときに高速で押し出されたのかもしれないと考えられている。
もう一つの可能性は、球状星団の一部であり、ブラックホールによって宇宙空間に弾き飛ばされたというものである。
「星がブラックホールの連星に遭遇すると、複雑な力学によって、その星が球状星団から放り出されることがあります」と天文学者のカイル・クレマー博士は言及。
いずれにせよ、この星は非常に速く移動しているため、銀河系から完全に逃げ出す可能性があります。この種の褐色矮星としては初めて観測されたことになる。
Spotted: An object moving 1 million mph and zooming out of the Milky Way!
Citizen scientists found the speeding stellar object as they studied all-sky infrared maps from the retired WISE mission. What they learned about this hypervelocity object: https://t.co/rut3i8YZOX pic.twitter.com/NUoBPcfdE6
— NASA JPL (@NASAJPL) August 15, 2024
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