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アルゴリズム分析がスルーした?!地球に最も似た惑星「ケプラー1649c」

ケプラー望遠鏡によって発見された、はくちょう座に約300光年の方向にある赤色矮星「ケプラー1649」には公転している太陽系外惑星が2つ存在している。

ケプラー1649bと呼ばれる方は金星に似ていると言われているが、一方のケプラー1649cはその大きさや温度が地球と非常によく似ていることが確認されており、現在発見されている太陽系外惑星の中で最も地球に似た惑星であると言われている。

これまで、地球に近い惑星は多く報告されてきた。例えば、地球から12.5光年にあるという赤色矮星ティーガーデン星を公転する惑星の一つ「ティーガーデンb」は、地球類似性指標(ESI)が火星の0.7という数値を大きく上回る0.93を叩き出しており、地表環境などから「生命誕生に有利な条件が整っている」と強く期待されている星でもある。

もう一つ、太陽から100光年ほど離れた場所の赤色矮星TOI-700を公転する惑星「TOI-700d」は、シミュレーションによって太古の火星のような環境となっており、また先のティーガーデンbに迫るほどのESI数値であると言われており、また月のような存在も確認されているという。

ケプラー1649cは、当初見過ごされていた惑星であった。2018年にその運用を終えたケプラー宇宙望遠鏡、その膨大に残されたデータは現在もなお分析が続けられている。

分析はアルゴリズムが使用されていたのだが、その後専門家チームが丹念にアルゴリズムの見落としを洗い出すという再精査も行なっていた。そのアルゴリズム分析ではスルーされ、再精査によって発見に至った惑星こそケプラー1649cだったのである。

研究によると、ケプラー1649cの直系は地球のおよそ1.06倍であり、主星を19.5日ほどの周期で公転し、また惑星表面に液体の水が存在することのできる領域、いわゆるハビタブルゾーン内におさまる軌道でもあるという。

大気の存在を考慮しない平衡温度で算出された摂氏マイナス59~19度という数値も摂氏マイナス18度という地球に近く、仮に大気が存在していれば温室効果によって適度な気温が保たれていることが大きく期待されている。

なお、これまで多くの「地球に似た」惑星が多く発見・発表されてきた中で、「サイズ」および「温度」の両方が地球に似ているというケースはケプラー1649cが初めてであるという。

かつて、地球2.0とまで謳われるほど地球に最も近いと言われていた「ケプラー452b」という惑星が話題となっていた。しかし、機器による誤った識別によって多くの存在しない惑星が検出されたという疑惑が持ち上がった際、このケプラー452bもその一つだった可能性が浮上したのだという。

経過は異なるが、ケプラー1639cも最後には人間の精査によってその確認がなされた惑星だ。両者は、機器による分析と人間自身のチェックというものに示唆を与える事例と言えるだろう。

【参考記事・文献】
ケプラー宇宙望遠鏡が発見した「地球に似た惑星」は、実は存在しないかもしれない:研究結果
https://wired.jp/2018/04/29/evaporating-exoplanets/
地球に似た系外惑星を300光年先に発見。生存可能領域で大気があれば水も?
https://sorae.info/astronomy/20200417-1649c.html
いままでで一番地球っぽい太陽系外惑星、発見。
https://www.gizmodo.jp/2020/04/kepler1649c-discovery.html
地球に似た惑星ケプラー452bとは?知的生命体存在の可能性と確率
https://x.gd/j9qdk

【文 黒蠍けいすけ】

画像 ウィキペディアより引用