妖怪・幽霊

関西屈指の心霊スポットと謳われた大阪府貝塚市「貝塚結核病院」跡地の今

貝塚結核病院は、大阪府貝塚市橋本にかつてあった結核医療専門の病院である。結核患者の急増に対応するため1948年に設立され、1992年に閉鎖されることとなった。2018年1月にはついに解体され、現在は違う施設となっている。

正式名称「大阪市立少年保養所」であるこの病院は、当時不治の病として恐れられていた結核患者の中でも、適切な治療をすれば完治も可能であったという小児結核患者を対象に、そして入院しながら学校に通うことができるようにという目的のためその歴史が始まったという。

1943年には保養所「つくし寮」(1994閉)が併設され、さらに、1948年には学校教育が受けられる「貝塚養護学校」(2009閉)が併設されるようになった。

かつては貝塚市三大心霊スポットの一つとも謳われており、周辺が野山であったこともあり閉鎖後に長らく放置されたことで草木が茂る廃墟となり、また結核が不治の病として恐れられたということのイメージが心霊スポットという印象に強い影響を与えたことは間違いないだろう。

廃墟であった頃は、手術道具やレントゲン器具、ベッドなどの医療用品が病院内にそのまま放置されていたと言われている。心霊現象については、病院の中を歩いていると「おーい」や「帰れ」という男性の叫び声・呼び声が聞こえてくる、探索中に足をつかまれる、といった報告がなされていた。

また、地下に霊安室があったということであるが、探索者の中にはあるはずの霊安室が発見できなかったという噂も囁かれていたとも言われており、そもそも遊び半分で訪れると呪われてしまうとまで言われていたようだ。

病院があった土地の近くには、2000年代になり現代的な医療機関と学務機関の設置がなされるようになった。一説には、閉鎖された病院で心霊現象が多発していたことから、それらの建造物の一部が逆柱になっており、土地の平穏を保つため災いを避ける処置が施されたのではないかとも言われている。

解体されて病院跡地となってからは、心霊現象の報告や噂は無くなったという。一説には、今なお廃墟として残されている「貝塚養護学校」へ霊たちが移っていったのではないかとも言われているという。現在、当地は再開発が進められており、かつて屈指の心霊スポットと恐れられていた土地そのものが一新されようとしている。

【参考記事・文献】
貝塚結核病院は大阪にあった恐怖の心霊スポット!?噂や現在の様子をまとめました
https://taptrip.jp/15483/
貝塚結核病院は壮絶心心霊スポット!廃墟に漂う幽霊の影
https://x.gd/l6CBt
貝塚結核病院(大阪)は心霊スポット?現在は廃墟となり取り壊し?
https://tabigo-media.net/kaizuka-tuberculosis-hospital/

《廃墟名鑑》#3 『貝塚結核病院』 ~大阪府~ 【心霊スポット編】

【文 ZENMAI】

画像 ©ボブ PAKUTASO