東京都内一つとってみても心霊スポットと呼ばれる場所は非常に多い。渋谷区にある千駄ヶ谷トンネルも、都内の心霊スポットの一つとして知られており、数々の逸話があることで有名である。
千駄ヶ谷トンネルは、渋谷区千駄ヶ谷2丁目にある全長61メートルの道路トンネルであり、片側2車線計4車線の幅員の広いトンネルとなっている。
東京オリンピック開催のために急遽建設され、1964年3月に完成して以来現在も昼夜問わず多くの車両そして歩行者が通り過ぎる。トンネルの上に日蓮宗の寺院である仙寿院の墓地があることでも知られており、この影響もあって心霊スポットとしての印象を強調させる要因になっていると思われる。
千駄ヶ谷トンネルで起こったと言われる心霊現象には、トンネル内に現れるという女性の霊にまつわるものが多く聞かれている。
この女性の霊は、長髪で血まみれであるということは共通しており、白いワンピースがそれによって真っ赤に染まっていた、その女が追跡してきたという。特にインパクトが強いのは、その女が逆様で現れボンネットに落ちてきたといったもので、「逆さ女」などとも呼ばれているという。
この他には、夜間にトンネルを通ると車の屋根に無数の手形や足跡が現れる、車上を叩くような音がするといったものもあり、さらには千駄ヶ谷トンネル付近にあるとあるレコーディングスタジオで奇妙な雑音が入るといった怪奇現象が頻発するとの噂も囁かれている。
こうした心霊現象は、トンネルの上にある墓所と関連付けられている。原宿方面から国立競技場に向かう幹線道路を増やすためという目的で急遽整備されたという千駄ヶ谷トンネルであるが、そのことが霊たちの怒りを買ってしまったためにこうした現象が起こるようになったのではないかと語られることが多い。
また、この千駄ヶ谷トンネルは「神隠し」「異世界の入口」の噂も聞かれている。これも噂の域を出ない話であるが、千駄ヶ谷トンネル内は次元の裂け目あるいは空間の歪みがあり、この空間に迷い込むことで先の血まみれの女性霊などに遭遇してしまうのではないかとも言われている。
異世界・異次元めいた話はこれ以外にもあり、トンネルを通過していて気が付くとトンネルから数十メートルも先を移動していた(トンネル通過直後しばらく記憶が消えている)、といった瞬間移動のような話もあるというのだ。
墓地の下にあるトンネルであるゆえか、今も不気味な噂が尽きない千駄ヶ谷トンネル。ただ一つ、通常の利用者も多い場所であるため、心霊スポットであろうとなかろうと騒ぐなどふざけた行動だけは控えるべきだろう。
【参考記事・文献】
【千駄ヶ谷トンネル】都内有数の心霊スポットの検証など徹底解説!
https://leisurego.jp/archives/264608
千駄ヶ谷トンネルの心霊写真はやばいの?過去の事件も調査してみた!
https://poltergeist.jp/sendagaya-tunnel/
【シリーズ・心霊スポット】千駄ヶ谷トンネル
https://zozozo.jp/spot/spot-8
【文 ナオキ・コムロ】
画像 ウィキペディアより引用