北米大陸を代表する未確認生物のビッグフット。目撃証言はアメリカやカナダの広範囲に渡るが、やはり目撃される地点には偏りがある。中でもペンシルベニア州は「サスカッチ・カントリー(サスカッチの生息地)」と言われるほど目撃報告が多い地域だ。
そんなペンシルベニア州の中心部にあるコミュニティが、観光客を町に呼び込むために「ビッグフットを利用する方法」を検討しているという。
地元メディアの報道によると、今回大胆な観光策を提案したのは、チェスナット・リッジに隣接するデリー自治区の当局だ。この地域の職員がインディアナ州へ旅行で訪れた際、この地域に潜むと言われる伝説の生物をフィーチャーした数々の広告を目にしたことから今回の施策を思いつき、デリー自治区が超常現象の観光地となる可能性を、理事会メンバーのネイサン・バンディ氏に売り込んだという。
更にペンシルバニア州在住の超常現象研究者であるスタン・ゴードン氏とエリック・アルトマン氏をアドバイザーに据え、彼らを含めた地元の超常現象研究者たちと一緒に「ビッグフットを記念する方法について検討したい。銅像やプレート、目撃情報の地図など、人々が訪れて交流できるようなものを作りたい」と考えているそう。
そもそもデリー自治区には観光の目玉となるものが何もなかったため、ビッグフットに起死回生の一手を見たようだ。
ゴードン氏が提案するのは、この地域がいかにビッグフット伝承において重要な位置にあるのかを詳しく説明する「ビッグフット博物館」の設立だ。他にもニューメキシコ州ロズウェルやウェストバージニア州ポイントプレザントなど、UFOやUMAを観光資源して活用し、大規模なイベントを開催している地域を参考に、あらゆるコンセプトが委員会によって検討されているようだ。
今回町おこしグループは、町の鉄道遺産を記念して毎年9月に行われる行政区のイベントにビッグフットを組み込むことで、計画の一部を実行に移したいと考えている模様。 委員会の計画が結実すれば、デリー自治区はビッグフットのファンが次に必ず訪れる観光地になるかもしれない。
(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)