山口敏太郎先生、愛夢さん、そしてタートルカンパニーのスタッフのみなさん、こんにちは、毎日の様にさまざまな事件が世の中を騒がしておりますがいかがお過ごしでしょうか? お体に気をつけてご自愛ください。
久しぶりに投稿させていただきます、トビオと言います。
今回は世間では怪談話が盛り上がっている中、私の体験した心霊話も聞いていただきたく投稿させていただいた次第です。しばらくお付き合いください。
それは今から10年ほど前になります、場所は地元三重県某所。夜遊びできるところもたくさんある街です。飲み屋も沢山あり、その日は友人二人と私の三人で夜の街に繰り出し、女の子の居る店で楽しい時間を過ごしました。
その後 中華料理を食べ酒も飲み充分満足して帰路につきました。時間は23:00ぐらいでしょうか・・・まだ街はたくさんの人で活気があります。
酒を飲まない友人が運転手を引き受けてくれたので、繁華街から少し離れた地下駐車場に車が停めてあります。5分ほど歩いて、国道脇の歩道から地下の駐車場に階段で降りて行きます。
運転手の友人が先にスタスタと降りて行きました。
4-5メートルほど後方で私ともう1人が横並びに降りて行きます。階段は2人並んで少し余裕あるくらいで、3人並ぶのはちょっとキツい幅です。
最初の友人がそろそろ階段を降り切るあたりで前方より黒っぽいスーツのサラリーマンが下を向いた状態で向かって来ます。
ど真ん中を登ってくるので前の友人は横に素早くずれてすれ違いました。『なんだ、あいつこっちも見ずに真ん中突き進んで変な人だな』と思っていると、そのままスピードも緩めずどんどん上がってきます。
並んで降りている私たちに近づいてもスピードは変わりません。目も合わせず下を向いたままです。
うわーっとなり、慌てて身体をよじってかわしました。隣の友人も同じく身体をよじっていました。難なく私たちの間を通り抜けてその男は階段を上がって行きました。
その数秒後、私たちは同時に顔を見合わせて《あれっ?》となりました。
身体が触れずにすれ違うのは絶対に無理なのです。そしてすぐさま後ろを振り向いて見上げたのですがその男はいません。2人で階段を駆け上がって地上に出て見渡したのですが誰も人がいませんでした。
一瞬何が起こったのか理解できず、2人で呆然と立っていました。
「何?今の オバケ?」
「イヤ ハッキリ見えていたで」
「全く身体が当たらんかったやん!」
そうです、その男は私たちの身体を抜けて行ったのです。なぜか全く恐怖は無かったです。目も合わせず顔もわかりませんでした。
その後数年が過ぎ、友人がその話をまた持ち出してきたので思いだしました。
自分の中では夢の一場面ぐらいの記憶になりかけていたので、あーあれはホントの経験だったんだと気づいた次第です。ちなみに友人の2人は全く霊感は無く、私が少々あるくらいです。でも一番ハッキリと見たオバケです。
(アトラスラジオ・リスナー投稿 トビオさん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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