UFO

古代に飛来したUFOの残骸か?!海底に沈む謎の円盤「バルト海の異物」

ヨーロッパ北東部、沿岸にエストニア・ラトビア・リトアニアの三国を抱える地中海の一つであるバルト海。面積40万平方キロメートル、平均深度55メートル、最大深度459メートルという比較的浅い海洋となっているこの海底で奇妙なものが発見された。

2011年6月、スウェーデンの海底探査会社「オーシャン・エクスプローラー社」の探検家ピーター・リンドバーグほか彼のチームが難破船を捜索していた際に、バルト海の海底に奇妙な物体があるのが偶然発見されたのである。音波探知をかけたところ、その物体は直径60メートルの円盤型をしており、およそ80メートルの海底に横たわっていたという。

さらにそこから200メートルほど離れた場所には、同じような円盤型の物体がもう1つ発見されたとも言われている。

「バルト海の異物」とも呼ばれるその物体は、表面に幾何学模様とも思える溝が彫られており、一見するとあまりにも自然に形成されたとは思えないような見た目であった。また、すでに海底と一体化した地形のようになっていたこと、何よりスターウォーズに登場する宇宙船「ミレニアムファルコン」に似ているということなどから、はるか昔に地球へ飛来してきたUFOの残骸なのではないかと欧州で話題となった。

また、現場へ赴いたダイバーからは、その異物の真上に近づくと衛星電話が動かなくなってしまう、異物から離れると正常な状態に戻る、というような電子機器の異変の証言がなされていたという。2014年9月には、ポーランドの海岸からバルト海上空で分裂をするUFOの映像が撮影されたといったこともあり、海底の謎の円盤がUFOではないかとする説にますます信憑性が高まっていくこととなった。

このほか、第二次大戦で使用された戦艦の砲塔もしくは戦機の一部、など様々な説が唱えられていく中、のちにダイバーグループによって採取された物体のサンプルが調査されたところ、氷河の堆積物であるという見解が示された。

スウェーデンのストックホルム大学の研究チームによれば、この円盤型の物体はその成分がほぼ花崗岩、片麻岩、砂岩で構成されており、およそ14,000年前、氷河の影響を受けて地形変動がなされた際に氷河によって運ばれた岩石であるという。

だが、この円盤型の異物の正体がこれで確定したという訳ではない。最初に発見したオーシャン・エクスプローラー社は、先述した電子機器に異変が起こったということから何らかの人工物であるという主張を続けており、またサンプルを調査したほかの見解では、リモナイト、ゲータイトなどの金属が見つかっていることから人工物とは考えにくいというイスラエルの研究者の発表もあるという。

発見から10余年経過した今でも、自然物であるのかそれともオーパーツであるのかは不明なままである。

【参考記事・文献】
バルト海に沈んでいた謎の物体の正体がついに判明か?(スウェーデン研究)
https://karapaia.com/archives/52247565.html
バルト海に沈む謎の胸アツな構造物が14000年前のものと判明
https://yukawanet.com/archives/4464634.html
バルト海「謎の円盤」の正体は?UFO説やミレニアム・ファルコン説も
https://short-link.me/G47S

【アトラスラジオ関連動画】

【文 黒蠍けいすけ】