エドガー・ケイシーは、アメリカの予言者・心霊診断家である。ヒマシ油療法などの治療法は、ケイシー療法として知られ現在に残っている。
彼は、もともと保険のセールスマンとして働いていたが、ある時咽頭を壊したことで会話が不自由になってしまった。病院へ行ったり様々な治療法を試したりしたが効果が無く、すがる思いで催眠療法を受けることとなった。すると催眠治療の最中、自分とは別の人格が現れ自分の病気の治療法を伝えたという。その治療方法を試した結果、なんと見事に彼の病気が治ったのだ。
これ以後、彼は自分のみならず他人の疾患の治療方法までも判るようになり、心霊診断を行なっていくことを決意した。
ケイシーのいうところによると、自身が催眠状態になることで、過去・現在・未来の情報そして人間の想念がすべて記録されているという「アカシックレコード」にアクセスすることができるという。
それによって相手の病状や来歴などを知り得て、治療方法を伝えていくというのだ。彼は生涯に渡っておよそ14,000人を超える人々をリーディングして治療方法をアドバイスしていき、中には政治家や芸術家といった人達にも、政策のアドバイスや創作のインスピレーションを与えたと言われている。
このアカシックレコードへのアクセスは、エドガー・ケイシーを心霊診断家のみならず予言者という一面も生み出すこととなる。自身をアトランティス人の生まれ変わりだと主張していた彼は、世界中がいずれ沈没や破壊を起こしていく中で、再びアトランティス大陸が浮上するという予言を残している。
彼の予言の多くは、地球規模での分断や異変といった終末的なものが非常に多く、日本の大部分が海に沈むという「日本沈没」は日本人にとってもよく知られる彼の予言の一つとなっている。ただし、彼の予言はかなり曖昧とした部分が多く、「起こる」という断定ではなく「始まる」「変化していく」といった文言で濁しているという批判は、当初からも存在していた。
もっと言えば、日本沈没についても「1958年から1998年の間」と唱えているが、とうに過ぎており実質“外れている”のが現状である。
彼は、誤った信仰や前世の罪が病気の原因であると考えており、そうした“毒素”を排泄することを治療とみなしていた。もし、この考え方が彼の予言に反映されているのだとすれば、あらゆる大陸や国が排泄すべき毒素であり、自身がその前世として存在していたアトランティス大陸が再浮上することが地球にとって真の健康体であると見なすことが出来るかもしれない。
また彼は、日本人については「中世の文明から抜け出たばかり」で「西洋人の見るようなオーラを見る域に達していない」といった旨を述べていたという。現在、治療法の提唱とその功績が多く語られるエドガ・ケイシーであるが、その彼の内には自分を優位的に誇示しようとする歪(いびつ)な感情が存在していたかのように思えてしまうのは、少々邪推だろうか。
【参考記事・文献】
・日本エドガー・ケイシーセンター
https://edgarcayce.jp/
・日本の沈没を予言した謎の天使と霊能者エドガーケイシー
https://kovlog.net/angel-harariel/
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(にぅま 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像 ウィキペディアより引用