10月14日放送の『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』(NHK総合毎週土曜日20:15)のテーマは「将棋」。
まずはこちらの言葉に注目・・・それは『観る将』は《観戦専門の将棋ファン》。そして、『親将』は《将棋好きな子供を持つ親》と言う意味の言葉が出来る程の人気である。
ここで将棋対局に注目。解説は、棋士・藤森哲也五段。
藤森五段:「対局は前日から始まっている。前日に対局する二人が集中できる環境か確認する。検分がある」と言う。
検分とは、室内の明るさや将棋盤、室温などを対局に集中できるように調整すること。そして駒決めは特に注目される。材質、厚み、字体など数種類の中から対局する本人たちが決める。
大きな対局戦は、スタッフたちは検分のもっと前から準備が始まるという。
藤森五段:「プロの対局は畳の上で行うのが伝統。なので、畳の部屋が無い場合は作っちゃう。大きなタイトル戦はメディアの中継も入るため将棋盤を写すライブ天井カメラの準備もある。座布団はふかふかだと腰が痛くなっちゃうので、ある程度使いこまれたものを用意する」と解説。
他にも『封じ手』の用紙。
封じ手とは、対局が翌日に持ち越される場合に、その日に最後の一手を紙に書いて封をする事。ちなみに、藤井八冠が王位を獲得した時の物は、チャリティーオークションにて1500万円で落札されたそう。
ここで将棋番組のMCもしているサバンナ・高橋茂雄から解説。
「検分で気になる事は変えないといけない。例えば加藤一二三九段は『庭に流れている滝が気になりますね』と言い、滝を止めた(ここで驚くスタジオ)。過去に三回止めています。滝、三回止めて、その三回全部負けています・・・・」
「滝じゃなかったのかな」と言いながら笑いに包まれるスタジオ。
最後に高橋の「プロ棋士たちの驚きの逸話」を紹介。
大平武洋六段、『持ち時間を使わない高速将棋!その驚きの理由』(持ち時間とは、両方の棋士に平等に与えられる時間。時間を使い切ったら一手を規定秒数以内(※60秒など)で指す)
高橋曰く「一手に1時間かける人もいるし、2時間かける人もいる。大平六段が全く持ち時間を使わずに、全て1分以内に指していた。しかも勝った!なんでこんなことしたのか?大平六段はカールズバンドZONEの大ファンで、この日は解散コンサートがあった。間に合わせるために冴え渡った!」
永瀬拓矢九段、『ネット騒然!驚異のバナナ消費量』
高橋「軍曹と呼ばれる超ストイックな永瀬九段。一年間の将棋の勉強、5000時間。おやつもエネルギー補給と考えるそうで、2018年棋王戦、5番勝負の際には5局まで戦って、おやつの注文・・、バナナを頼まれた。4局までの時点で合計消費バナナ23.5本。この頃、(当時)永瀬七段だったそうで、ネットでは“永瀬バナナ段”と言われたそう」
「なるほど、うまいね」と感心しながら、更に高橋は「永瀬九段が2と言ったらバナナは2本ではなく2房」と言い、爆笑のスタジオだった。
(辻伊織 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像 Slow Living / photoAC