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人類は転落し続ける未来を選択した?!「ピラミッドの予言」の謎

ナポレオンがピラミッドパワーで皇帝の座に登り詰めた、王の墓ではなく巨大な発電所の役割を持っていた、等々ピラミッドには今もなお多くの諸説や逸話が語られている。

大ピラミッドが世界の七不思議の一つにも取り上げられていることからも、今日に至るまで多くの人々を魅了する建造物であることは疑う余地もない。今もなお建造の目的などが解明されていないピラミッドであるが、そこには「予言」が組み込まれていると言われているのだ。

通称「ピラミッドの予言」と呼ばれているこの説の手がかりになるのは、「ピラミッド・インチ」と呼ばれる独特の縮尺法である。これは19世紀イギリスの出版経営者ジョン・テイラーが初めて提唱し、のちにエジンバラ大学教授チャールズ・ピアッジ・スミスによって発展したと言われている。




1ピラミッド・インチは、地球の北極と南極を結んだ距離の5億分の1にあたる。そして、この1ピラミッド・インチを1年として、クフ王のピラミッド内部の通路や分岐などを計測していくと、人類の過去から未来に至るいわゆるカレンダーが示されるというのである。その記録は、およそ6000年に及ぶものであると言われている。

この計測方法は、まずクフ王のピラミッドが完成した紀元前2623年を始点とする。そこから伸びる通路を辿り、その途中にある大きな窪みや分岐あるいは段差などの地点をピラミッド・インチに基づき年代を計算すると、それらが大きな歴史的事件の起こった時期と符合するというのだ。

例えば、「女王の間」の床面のお落ち込みは、「女王の間」が「新生の間」とも呼ばれることからイエスの誕生を表しているとされている。「王の間」へ向かう大通路の終点は、1914年に勃発した第一次世界大戦にあてはまる。1945年を示すとされる地点には大きな窪みがあり、原爆投下を表していると言われている。このほか、モーセによる出エジプト、フランス革命、世界大恐慌など、数々の大事件がピラミッド内の通路の分岐や窪みといったものと当てはまるというのである。

さて、過去の大事件が示されているというピラミッド・インチの計測法であるが、先に述べた通りその時間的な長さはおよそ6000年と言われている。つまり、今後我々の未来を示すものがピラミッド内部に建造されているのではないかというのである。ピラミッドには大きく、「王の間」「女王の間」「地下の間」それぞれへ向かう3種類の通路が存在しているが、これは人類が選択する3つの未来を暗示しているのではないかとされているのだ。

通路はそれぞれ全長が異なっており、それぞれの到達地点が人類の滅亡のポイントであるとされている。そして恐ろしいことに、我々人類が選択したのは「地下の間」であると言われているのだ。そもそも、下っていくということからあまり良い意味合いには取れない地下への通路であるが、1998年とされる地点からはより急降下しているという。


2004年地点では入り込んでしまうような穴があるが、この時期は中越地方やスマトラで大地震が発生している。その後2010年にはさらに沈み、2032年で底へ達するという。そこから這い上がるのは2133年とされ、2569年で「地下の間」に到達すなわち終焉を迎えることとなる。この年代は他の間に続く通路の中で最も短い。

このように、ピラミッドの予言から見て取れるのは、現在の我々が絶望と苦しみの真っただ中であるという厳しい答えである。ただし、当然ながらピラミッド・インチについては、あまたの予言書でもよく言われるように「都合のいいような数値で割り出しや解釈を行なっている」という懐疑的な意見も多い。歴史的重大事件を示すと言っても何を基準とした重大事件であるかも定まってはいない。

ある種これは予言と呼ばれるものの宿命と言えるだろう。「示された予言が正確に解読される」、というような予言が残されていれば話は早いのだが。

【参考記事・文献】
・ピラミッドインチ!この縮尺法には多くの予言が隠されていた!
https://naosikiko.hatenablog.jp/entry/Pyramid_inch
・ピラミッド学
http://boumurou.world.coocan.jp/tondemo/dic/pyramidology.html

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(黒蠍けいすけ 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

Photo credit: Jorge Dalmau on Visualhunt

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