イランのヤスジで、空から生きた魚が降ってくる様子が撮影された。
ソーシャルメディアの動画によると、「魚の雨」とは悪天候の後に海の生物が空から降ってくることを意味しているという。今回イランでは、この魚の雨によって人々が避難を余儀なくされた。
伝えられるところによると、この珍しい現象とされる映像は、月曜日にイランのヤスジ地方で豪雨の最中に撮影され、その後いくつかの動画が拡散された。ただ、少々怪しい匂いのする情報でもあるため、真実かデマかは読者にお任せすることにする。
Suddenly…it rained fish in Iran
This came after rain fell in the Iranian city of Yasuj, followed by sudden fish falling on residents who were in the streets of the city.
The reason is not yet known. pic.twitter.com/BBE7KvUM0t
— someone (@Sadenss) May 4, 2024
幹線道路でのあるクリップでは、魚が彼らの周りに落ちてくる中、男性が車から降りる。彼は魚の1匹を拾い上げ、地面に激しく叩きつけた。だが、そのような衝撃にもかかわらず魚はまだ生きていた。
この現象は小さな海洋生物を持ち上げる水の噴出によって引き起こされると言われている。実際、この事件はヤスジ地方でハリケーンの被害があったニュースに続くものであった。だが、注意して欲しいのは誰かが海で獲れたばかりの魚を空中で持ち上げてバイラルビデオにして、私たちの興味を惹こうとしている可能性もある。
気候専門家は「超自然的なことは何もありません。一つの仮説として、竜巻のような噴出口が魚やカエルなどの生き物をとらえて、何マイルも運ぶことがあるというものが考えられます。風速が徐々に低下すると、生物が雨水の中に落ちてきます」と述べた。
「海はイランの人々に今夜の夕食を提供してくれた」と、ある人は動画に返信した。また、この出来事を「聖書的」だと表現する人もいる。
しかし、2020年にテヘランでナスが空から降ってくるデマ動画が撮影された後であることもあり、最新のこの動画は偽物だと考える人もいる。報道によると、イラン当局はその後、この”捏造”に関与したとされる5人を拘束したという。
これを撮影した男性は魚屋であり、都合のいいことにこの現象に注意を払っていた唯一の人物であったという事実が、疑惑に拍車をかけている。
2022年1月には、テキサス州テキサーカナ市でも同様に空から小魚が降ってくるという出来事があった。その街は水辺から数時間かけなければ到達できないほど離れていたために、多くの住民が衝撃を受けた。
ナショナル・ジオグラフィック誌によれば、「動物の雨」(いわゆるファフロッキーズ現象)は記録として確かに存在するが、多くの報告はまだ未解明なままであるという。
【文 にぅま】