スリランカにて新種のUMAを捉えた!?とする奇妙な画像が公開され、話題になっている。
問題の画像は3月下旬にSNS上に現れたもので、そのうちの1枚には背中に白いトゲのようなものが並んで生え、体には毛がなく筋肉が剥き出しになっているように見えるという犬のような異形の生物が捉えられていた。
中南米のチュパカブラにも似たこの生物は地元で「チキビラ」と呼ばれており、「絶滅したと思われていたが、ヤーラ国立公園で103年ぶりに目撃された」ものだという。
このUMAは有識者による解説はもちろん、その姿を捉えた鮮明な画像でも注目を集め、スリランカのSNS上で瞬く間に拡散、見るからに狂暴そうなUMAの姿に、怯える人も出てくるほどだった。
だが5月に入って事態は急変。つい先日、ヤーラ国立公園の職員がAFP通信に「この場所(国立公園内)でそのようなものは報告されていない」との回答を出したのだ。さらに同通信が接触した2人の科学者は「チキビラの話は全くのでっち上げ」と指摘。
動物学者のカニシュカ・ウクウェラ氏は「スリランカに “チキビラ “と呼ばれる生物は過去は勿論現在も記録にない」としており、環境科学者のルチラ・ソマウィーラ氏も同様に「この生物には何の真実もない、間違いなく創作の生物である」と断言した。その後、『チキビラ』は写真を投稿した人物の発案によるもので、デジタル技術を駆使して創作されたものである可能性が非常に高いという結論になったのである。
今回の「チキビラ」のケースは、AIやその他のテクノロジーがあたかも実在するような偽のシーンを自然なものに見せかけると同時に、誰もが簡単に同様の光景を作り出すことができるようになったことを示唆している。
このことからもネット上に上げられる画像の真偽を見極めることはますます難しくなっていくのかもしれない。
Widely shared images of the “chikibilla” in Sri Lanka have been found to be fake, AFP reported.https://t.co/bmDPqvRnpV
via @colombogazette #Srilanka #lka #fakenews #chikibilla pic.twitter.com/TTJRSn0nGr
— Colombo Gazette (@colombogazette) May 13, 2024
(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)