NASAが現在、火星への旅をはるかに容易にする画期的な新推進システムに資金を提供し、注目を集めている。
人類を火星に到達させることは、月に送り込むことよりも更に困難な旅路となることは間違いない。現在の技術では、地球から火星へ向かうだけで9ヶ月以上かかり、その間に乗組員が受ける放射線被曝と、旅を続けるのに十分な食料と水を運ぶ方法など様々な課題が立ちふさがる。
しかし、この火星への航行時間をわずか2カ月に短縮できるとしたらどうだろうか。実は現在、NASAの革新的先進コンセプト(NIAC)プログラムにて画期的な新推進システムが開発中という。
アリゾナ州を拠点とするハウ・インダストリーズ社によって開発されたこの新システムは、核分裂を利用してプラズマのバーストを発生させ、宇宙空間をはるかに高速で宇宙船を推進することができる。
科学者たちは、新しいパルスプラズマ推進システムは、5000秒の比衝動で22481ポンドの力を生み出す可能性があり、燃料効率が驚くほど高いと信じている。
それだけでなく、現在実現可能なものよりはるかに重い荷物を推進することができ、宇宙船を適切にシールドすることで乗員を放射線から守ることができるという。
この推進システムが実現すれば、太陽系全体で有人探査を行うことができるとも考えられている。人類が太陽系に、宇宙に進出していく日もそう遠くないのかもしれない。
NASA's Proposed Plasma Rocket Would Get Us to Mars in 2 Months https://t.co/Plfhy9mFub pic.twitter.com/nOwHgRkpvX
— Gizmodo (@Gizmodo) May 8, 2024
(勝木孝幸 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)