スピリチュアル

「元葬儀屋と彼の家族が体験した怪異」其の七

幼い頃に自分の頭の中にどこからインプットされたのかキツネやタヌキにバカされたと言う話を聞きます。それははいったいどの様な事なのでしょうか。

「誰かが狂ってしまった、きっと狐につかれた(憑依)のだろう」そんな噂を聞くことがあります。キツネ、タヌキ、イヌ、ヘビ、ネコなどが人にもたらす影響は昔から語り継がれ田舎のほうでは今でも動物に憑依されたという噂がながれてくるのです。

憑依されたと思うその根拠はいったい何なのでしょうか、それとも単なる巷の噂にすぎないのでしょうか・・・

<狐つき(憑依)>

この体験談の場所は宮城県で私の親戚とその高校生の子供の体験談です。

私の親戚にバイクレーサーを目指していた高校生がおりました。学校から帰るとバイクに乗って山の峠道での練習を毎日かかさず行っている事を家族全員が知っていたと言います。

その日も夕方にバイクの練習を済ませた高校生の子供が何事も無かった様に帰宅しました。そして、夕食となり家族で集まり食事をとっていたときの事です。

レーサーを目指す高校生の子供が突然叫び声を上げ周囲を威嚇しはじめたのだそうです。




その狂った形相は狐のような表情で獣の叫び声だったと言います。高校生の子供は床にのたうち回り手が付けられない状況で現場は騒然となったのだそうです。

その高校生が毎日山の峠に通ってバイクの練習をしていた事は家族全員が知っており、高校生の子供が狂った原因は山で何かに憑依されたのだとすぐに気づいたのだそうです。

そこで地元では有名な霊媒師のところへすぐに連れていき、お祓いを済ませ帰宅するときには普通の状態に戻り、その後に症状も出る事はなかったそうで、その後は通っていた山の峠に行く事はしなくなったという事を伯母から直接話を聞かされました(私は宮城県仙台市への引っ越しの為の転居先を伯母から紹介され、転居先のアパートの内覧を伯母と一緒にしていた時に伯母が私に話してくれた内容です)。

その出来事に対して迅速な解決に導いたのは、やはり両親の観察力と柔軟な考え、そして父、母共に息子の症状に対する意見が合致した事だと思い、その事に私は少し感動したのです。

仮にもしも両親のどちらかが、動物に憑依されているとか、そんなばかばかしい話は世間体が悪いからしないでなどと言う意見を持っていてそこで救急車で精神病院などに運ばれ薬を投与されていたらどうでしょうか・・・

動物霊に憑依されたまま、その薬の副作用で益々事態は悪化をたどり精神病院から出てこれなくなることもあるでしょう。両親の息子に対する柔軟な思考と適切な対応があったからこそ事態は終息できたのだと感じます。

まだまだ私自身や妻、友人の心霊体験もございますのでまたメールします。

(アトラスラジオ・リスナー投稿 元葬儀屋さん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

Satheesh SankaranによるPixabayからの画像