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27000年前に存在「インドネシアのピラミッド」グヌン・パダンをめぐる大論争

インドネシアの西ジャワに位置するグヌン・パダンは、長い間、考古学において最も謎めいた、論争の的になっている遺跡のひとつであり続けてきた

海抜885メートルに位置し、死火山を覆うように存在するこの遺跡は階段と段々畑からなり、いたるところに何千もの六角形の石柱が散らばっている光景が広がっている。

長年、多くの科学者がこの遺跡の正確な年代について研究してきたものの、なかなか特定には至らなかった。ところが昨年11月、放射性炭素年代測定の結果、建造物の最も古い部分は少なくとも16000年前、さらには27,000年前にさかのぼる可能性が示唆される結果が出てきた。

もしグヌン・パダン遺跡が本当に16000年以上前のものだとすれば、エジプトのピラミッドやストーンヘンジ、さらにはトルコのギョベクリ・テペよりも古い遺跡であることになる。




それどころか、もしこの遺跡が本当に27000年前に築かれたものだとしたならば、世界最古の文明となり人類史の定説が完全に覆ってしまうことになる。

この最近の研究結果は『Archaeological Prospection』誌に掲載されたものだが、さすがに他の考古学者らからの大きな反発を受け、現在では完全に撤回されている。しかし著者らは今回の測定データは正確であり、学術誌からの削除の決定は “異なる意見を持ち、証拠、分析、結論を信じない第三者によって提起された根拠のない主張 “に基づいていると主張している。

グヌン・パダン遺跡が考古学的に重要であることは間違いないが、本当に数万年前に建てられたものなのかどうかは今後の研究結果に期待していきたいところだ。

(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 https://twitter.com/Realgeopolitica