スピリチュアル

「ガラス戸に映らない女性」

MKです。不思議話しです。誰にも言わずにいようと思っていたのですが・・・

ある国に夫の仕事で住んでおりました。

我が家には庭があり、ガラス戸で隔てて居間があるのです。その居間にテーブルがあるわけですが夜には、着席すると、ガラス戸が、鏡のように反射で、座っている人が映っていました。

で、お仕事で夕食にお客様をお招きする事たびたび。そんな生活でしたが、ある時、数人のお客様の中にある女性のお客様がいらっしゃいました。

静かで、にこやかな方でしたが、握手する手に力がなく拍子抜けするくらいでした。

その夕食は女性はお一人でしたので、私のお隣になりました。ごく、当たり障りのない、いつものような会話で、時間は流れます。接客は苦手、外国語も苦手ですが、頑張って・・・などなどで、いつも途中で緊張が途切れたりします。そういう時は無意識に庭の境のガラス戸に目をやったりします。別角度で自分たち見えるし。

ところが、その日は、退屈気分が一度に吹き飛びました。お客様それぞれが映っているのに、その私の隣の彼女だけ映っていないのです!




え!?と、思い何度か、冷静に見返したのですが、椅子しか映っていません。喉カラカラになり、背中に冷や汗がつたいましたが、取り乱すわけにもいかず、そのまま時がたち、お客様をお見送りしました。

もう、怖くて怖くて!あの方はどんな方なの?と夫に聞いてみたら、とても重要なお仕事されている方なんだけれど、数年前にまだ十歳足らずの息子さんが誘拐、殺害されるという想像を絶する痛ましい体験をされている、と聞きました。

同じ母親として・・・あの時、知っていればしっかり抱き締めて差し上げたのに。そりゃ何にもならないかもしれないけど、影すら失うほどの悲しみを目の当たりにしていて、怖がるばかりだった自分を恥じたものです。

その後、私も息子を失う経験をしました。この悲しみは到底消えるものではありません。しかし、彼女の苦しみはこんなもんではなかった、と思うのです。

人知れずお祈りするくらいしか、出来ませんが、、月並みかもですが、世界中の子供という、子供が笑顔であってほしいものです。人だけじゃなく、犬でも猫でも子は宝!タヌキだろうが、カラスだろうが、宝です。

(アトラスラジオ・リスナー投稿 MKさん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

Photo credit: Mohammadali on Visualhunt