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「風の谷のナウシカ」都市伝説、ナウシカ“ノーパン”説の真相

画像『風の谷のナウシカ [DVD]

『風の谷のナウシカ』と言えば、科学文明が崩壊した後の終末世界を舞台に描かれた宮崎駿原作の漫画作品、および映画作品である。漫画では、映画で語られていないその後の展開や詳細な設定などが描かれており、これまで数々の解釈や裏設定といったものが語られ、今なお人気の高い作品として知られている。

さて、この作品に登場する主人公ナウシカと言えば、青い衣装に身をまとい、メーヴェという飛行装置に乗る姿が印象的だ。そのナウシカには、以前から下着を穿いていない、いわゆるノーパンではないかという噂が囁かれていた。

ジブリを含めた宮崎駿作品の多くは、不穏な裏設定や都市伝説といったものが付き物であるが、ナウシカにおけるこの都市伝説は何とも異質である。このいわば「ナウシカノーパン」説は、現在でもたびたび話題となっているため、それだけ注目されている都市伝説であるとも言えるだろう。

しかし、もしこれが事実であるとするならば、『風の谷のナウシカ』のタイトルを1文字だけ変えると「風イ谷のナウシカ」(風俗のナウシカ)になることに気付いた時以上の衝撃ではないか。


この説が生まれたきっかけとなったのは、アニメ内の描写である。

冒頭、ナウシカがメーヴェに乗って砂漠を飛行している場面において、地面と水平の姿勢をとるナウシカの足元から見た場面(ポーズとして見るとローアングルとなる)が映し出される。その場面を見ると、どう見ても下着が描かれていない。

また、この他の場面でも、スカートが風でめくれあがる場面において、ハッキリと下着の無いナウシカの後ろ姿が映し出される。

だが、これについては当初から「肌色のタイツを穿いているにすぎない」という反論がなされていた。実際、よく見てみるとナウシカの顔など本来の肌の部分と脚の色は微妙に異なっている。漫画版で見るとこれがよりハッキリしており、実は肌色ではなく明確に白色となっている。

これについては、放送された当時の画質によるものであると考えられている。一説によると、当時主流であったVHSによる再生、あるいはダビングによって画質が劣化していき、このような色彩の見誤りが生じたのではないかと言われている。

また、評論家岡田斗司夫によれば、宮崎駿は緊迫したシーンでわざとそうしたきわどいシーンを差し込むのが得意であると考察しており、意図してこのようなきわどい描写にしたのではないかとも言われている。作中、ナウシカと行動を共にするキツネリスのテトを相手の攻撃から守るシーンの際、ナウシカが胸元を開くシーンが見られたが、ひょっとしたらこれもそうした意図が絡んでいるのかもしれない。




ということは、ナウシカは結局白いタイツを穿いていたということか、と一件落着かと思われるが、これにはまだ続きがある。

実は、正確に言えばこれも間違いである。それは宮崎駿の原稿における、ナウシカの“風使いの腐海装束”の解説によってハッキリする。

そこには、ナウシカの脚を指して「スボン」と表記されている。スボンとは、ズボンの下に穿くステテコやモモヒキのことである。要するに、白いタイツという回答は厳密には不正解であり、「スボンを穿いている」というのが正確であろう。

ナウシカはノーパンでは無かった。しかし、そのことは恐らく「ノーパン」であることを支持する人々にとっては意味のない回答である。彼らにとって必要なのは、たとえそれが事実であったとしても「穿いていないことにしたい」という願望なのだ。

一部界隈では、キャラクターイラストにおいて肌色のズボンを穿いて下着を穿いていないように見える描写を指して『ナウシカ戦法』という呼び名まで生まれているのだとか。ナウシカノーパン説の影響は、想像以上に大きいものであるようだ。

【参考記事・文献】
それ本当!?ジブリの面白い都市伝説16選
https://zatsugaku-mystery.com/interesting-urban-legend-ghibli/
風の谷のナウシカがノーパンの理由はなぜか画像検証!宮崎駿監督の答えが判明!
https://oyakudachi2525.com/2023/07/05/naushika/#i-2
ナウシカ戦法
https://x.gd/fRF6d

(ZENMAI 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)