いつの時代も強い国・より良い国を作るのは「職人」である。
日本の代表的な職人というと、植木屋や大工、仕立屋など日本に伝わる伝統文化に根付いた活動を行っている者というイメージが強いが、本来の意味の職人もっと広範囲にわたる。
それこそ授業を教える先生やパンを焼く飲食業の人、塗装業など「その人でないと再現不可能な技術」を持っている人は職人といえるし、近年で例えるとYouTubeの動画作成サムネイル作りなどもその人にしか再現できない職人的技術が必至である。
また「その人にしかない個性」と言い換えれば、俳優や歌手、アイドルなんかも職人といえば職人と言えそうだ(そういえば尻職人を名乗るグラビアアイドルもいた)。
だが、残念ながら日本ではこと「職人」の地位は高いとは言い難い。
日本人は効率化を求める種族であり、機械化や工場による量産、最近では生成AIの普及…などなど「技術を後世に伝える」という意識は年々薄れており、「技術を残す技術が必要」という何やら禅問答のような状態になりつつあるようだ。
その一方、海外に目を向けると「職人」の意味は日本とは大きく変わってくる。特にヨーロッパにはかつて「ギルド」という組合が存在していたことが大きい。
ギルドとは、中世から近世にかけてヨーロッパ諸国で結成された職人による職人のための組合である。
もともとギルドには商人が中心となる「商人ギルド」、職人が中心の「職人ギルド」が存在しており、商人ギルドは国の経済を回しているという意味で政治的発言力を持つことが多く、多くの特権を独占していた時期があった。
それに対抗するように職人が集まった職人ギルドは市政参加を求めて商人ギルドと対立(ツンフト闘争)し、商人ギルドは14世紀を境に衰退したという。
そのような歴史的背景もあり、西洋での職人の地位は日本よりも高いとされている。
また、諸説はあるが、国際的友愛団体「フリーメイソン」は、元を辿れば石工を専門とするギルド=職人集団に起源があるという。
そもそもフリーメイソンの「メイソン」とは英語で石工やタイル業者のことを指し、シンボルである直角定規とコンパスは石工業者が仕事をする上でなくてはならないアイテムでもあるほか、彼らの支店でもある「ロッジ」とは建築職人の小屋を指すという。
中世の時代、石工は現在よりも高い地位にいたと思われ、城や教会など頑丈な家を作る際には優秀な石工の力が必要不可欠であった。
それゆえに優秀な石工達が集まったギルドは、政界および宗教界のトップにも顔が効くとされており、次第に石工職人達は政治家に匹敵する大きな力を手に入れ、現在のフリーメイソンに繋がる大きな地位を手に入れたとされている。
このように一口に職人とは言っても、その役割や影響は様々であり、思いがけず国や世界を牛耳ることもあるわけだ。
あなたの身近にいる寡黙で何を考えているのかわからない、会社で「職人タイプ」と呼ばれる男性も、近い将来、フリーメイソンや総理大臣や政治家が思わず平身低頭してしまう「技術者」に大変身しているかもしれない。
さて、本稿では最後に「パスタ職人」を紹介したい。
パスタ職人と聞くと、料理の話と思われるかもしれないが、これから紹介するのは「TENGA」が新しく発売する商品に使われている職人技術である。
その商品とは、12月15日に発売される「TENGA FLIP ORB PASTAIO(テンガ フリップ オーブ パスタイオ)」である。
イタリア語で「パスタ職人」を意味する「PASTAIO」を商品名に冠するこの商品は、TENGAの職人技で作り上げられた新しいホールである。
もっちりした肉厚ゲルと、そこにインサートされたコリっとした刺激のアクセントオーブがもたらす快感は、さながら歯ごたえを残しながらももちもちに仕上げたアルデンテのパスタのよう。
まさに「快感のアルデンテ」をお楽しみいただける一品に仕上がっている。
さらに、握ることで刺激を調整できるプレッシングパッドで、お好みの刺激に味付けすることも可能。快感を味わった後にも、簡単に洗浄、乾燥しやすいフリップスタイルとなっている。
随所に職人のこだわりが詰まった「TENGA FLIP ORB PASTIO」で、「快感のアルデンテ」をお楽しみいただきたい。
■製品詳細URL:https://store.tenga.co.jp/category/feature_tenga_20231215
(文:北島あいら 山口敏太郎タートルカンパニー)