国内最高齢のゾウ「はな子」が死去してから早6ヶ月が経過しようとしている。
はな子は2016年9月にお別れ会が開かれ、2017年5月の完成を目指して吉祥寺駅前に銅像が建設される予定であり、遺体は国立科学博物館に寄贈された。
はな子は人間を殺していたことから「殺人ゾウ」とあだ名され、硬いコンクリートの檻でひとりでその生涯を終えることになったのだが、なぜはな子が殺人を起こすことになったのかは諸説あるが以下のような悲しい理由があるという。
1956年6月14日の早朝、井の頭自然文化園で園内の見回りをしていた飼育員がはな子のいるゾウ舎で死亡している男性を発見した。男性は胸骨がぐしゃぐしゃに踏み潰され見るも悲惨な状態だったという。
男性は井の頭自然文化園の近くに住んでおり、毎週日曜日になると家族と一緒に動物園にやってくるほどの動物好きであった。
なぜ男性がはな子の檻に忍び込んだのかは不明だが、実は、はな子にイタズラをしたためだったとされている。イタズラという曖昧な表現の中には当然「性的なイタズラ」も含まれれる。つまり男性は獣姦の趣味があった可能性が高いというのである。
にわかには信じがたい話だが、成人男性が深夜のゾウ舎に忍び込む事は不自然極まりなく、また当時の自然文化園では家畜や小動物が何者かに犯される被害が続いており、犯人はこの殺された男性だったのではといわれていた。
象と人間はサイズがあまりに違うためおよそ性行為ができるとは思えないが、男性の死に方からして危険を感じたはな子が強姦魔を撃退したとしか思えない。
生前のはな子には人間と同じように「正当防衛」が成立するのではないかという意見もあったが、前例がなかったため結果として、はな子は「殺人ゾウ」として一生を暮らすことになってしまった。
(アリナックス城井 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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