アメリカのフロリダ半島、バミューダ諸島、プエルトリコの三点を結んだ北大西洋の三角形の海域、バミューダトライアングルほど謎に満ちた海域はない。長年にわたり、この海域は船や飛行機の不可解な失踪事件の舞台となってきた。
しかし、日々バミューダトライアングルで過ごす人にとってはこの海域も普通の海と変わらないという。
現在ヒストリーチャンネルで放送中の『バミューダトライアングル』シリーズの『Into Cursed Waters(呪われた海へ)』ではダイバーであり、海洋生物学者でもあるマイケル・C・バーネット氏が出演している。
彼はこの海域を探索し、さまざまな難破船を探し出すことに長い年月を費やしてきた。そんなバーネット氏からすると、バミューダトライアングルで何か異常なことが起こっている、という疑惑については「賛同しない」とはっきり断言している。
「私は超常現象には興味がありません。良くも悪くも、バミューダトライアングルは人々の想像力をかき立てていますが、この海域に沈んだ船を発見して検証すれば沈没した原因について合理的な説明ができ、この海域が神秘的な性質を持つ三角海域ではないことを共有することができます」とバーネット氏は語る。
事実、バミューダトライアングルで発生したとされる消失事件や遭難事件の大半が、調べてみると原因が明らかになるものばかりだという。
「嵐で船が沈没したり、飛行機が消えたりすることで失われる人間の命がある。バミューダトライアングルの伝説はどこまでいっても人間による、人間のための伝説なのです」とバーネット氏は語っている。
(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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