今なお多くの人を引き付けてやまない古代の生物、恐竜。地球では既に絶滅しているが、もしかしたら広い宇宙のどこかには、我々の地球と同じような進化の過程にある惑星があるかもしれない。
地球外生命体を探すとなると、私たちは自分たちと同じような知的なヒューマノイドの文明を見つける可能性に注目しがちだ。しかし実際には、生命体は想像しうる限りあらゆる形や形態で存在する可能性がある。つまり、広い宇宙のどこかには「恐竜」の住む惑星があるかもしれないのだ。だが、実際に我々と同じような進化の過程を辿っている惑星を発見することは可能なのだろうか。
先日、イギリスの王立天文学会の月刊誌に、「恐竜のような地球外生物を養える惑星を見つける方法」について科学者が真剣に考え出した概説が掲載された。
その鍵は、6500万年以上前の地球と同じような大気組成を探すことだという。例えば酸素は、恐竜がいた当時は今よりもっと豊富だったとされている。
「惑星の発する光はその天体の大気によって変わるため、潜在的に居住可能な惑星を特定するためのテンプレートになっています。この証拠がさらに顕著で、生命の兆候を示すのに優れていた時代がありました。それが恐竜の住んでいた中生代です」と、研究の共著者であるリサ・カルテネガー氏は語る。
「酸素濃度は、宇宙の他の場所でも、生命の痕跡を見つけることが、ほんの少し簡単になるかもしれないという希望を与えてくれます。うまくいけば、たまたま今地球よりも酸素の多い惑星が見つかるかもしれないし…もしかしたら他の恐竜が発見されるのを待っているかもしれなません」
遠い宇宙のどこかに恐竜が闊歩する惑星がある、そんなSFのような展開がくる日も近いかもしれない?
(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
Jim CooperによるPixabayからの画像