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天照大神が隠れた「天岩戸伝説」は蘇りの儀式が行なわれていた?!

天岩戸とは、日本神話に登場する岩の洞窟・岩屋であり、天照大神が隠れて世界が暗闇に包まれたという天岩戸伝説としても知られる舞台である。宮崎県の天岩戸神社をはじめとして、日本各地に天岩戸と呼ばれる場所が存在している。

記紀によると、素戔嗚尊(スサノオノミコト)が天照大神の田の畔を破壊したり、神聖な食事を行なう社に糞をまき散らしたり、ついには神の着物を織る小屋に馬を投げ込み織子が死んでしまうという暴挙を引き起こした。これに怯えた天照大神は天岩戸に隠れてしまい、その結果天地が暗闇となり様々な災いが起こり、困った神々が天照大神を岩屋の中から誘い出すべく岩屋の前で儀式を行なった、というのが一連の流れである。

この天岩戸伝説における世界の暗転は、南方神話にも多く描かれる日食のストーリーを模したものではないかと言われているが、現代では皆既日食がモチーフになっているのではないかとの考えが主流となっているようだ。

天体の運動から古代で起こった皆既日食を計算で割り出した結果、248年に皆既日食が実際に起こったことが判明している。その年は、実は卑弥呼が死んだと記録されている年と合致しているという。




卑弥呼といえば、倭国の女王とされた人物でその呼び名は「日の巫女」に由来すると言われている。いわば国を導くシャーマンである。古代の人々は、皆既日食を「卑弥呼の心掛けが悪いために起こった」不吉な出来事と解釈し殺害し、それが天岩戸伝説のモデルとなったのではないかと考えられている。すなわち、天照大神イコール卑弥呼説につながる説である。

また、現在も宮中で行なわれている鎮魂(たましずめ)祭という儀式がある。これは、天皇の体から魂が抜けださないようにとどめ活性化させる呪術であるという。この鎮魂祭のもとになった儀式が、この天岩戸の前で行なわれた儀式ではないかと言われている。なおこれも一説ではあるが、天照大神は素戔嗚尊が暴挙を起こした際に死んでしまい、天岩戸の儀式は天照大神を蘇生させるための儀式ではないかとも言われる。

記紀において、怯える性格の天照大神が高天原の主宰神として振る舞う強力な神として変化・再生して描かれる様は、蘇りの儀式を暗示しているとも考えられているのだ。

【参考記事・文献】
・渋谷申博『呪いの日本史』
・井沢元彦『ビジュアル版 逆説の日本史1古代編上』

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(にぅま 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 Dragon Arms / photoAC