海外ではUFOフェスティバルを筆頭に、オカルト系の大規模な街おこし系イベントが開催される事が少なくない。
例えば有名なUMA、ネッシーやモスマンの出たとされる町や魔女に関する言い伝えや歴史のある土地ではそれにちなんだフェスティバルが開催されることもある。また近年ではキリスト教由来ではない、オカルトやスピリチュアル系のイベントも開催されるようになっている。だが、中には開催にあたって反発が起きる事もあるようだ。
先日、ルイジアナ州で開催された超常現象の祭典が、悪魔的なイベントであるとの懸念を表明した住民たちから、かなりの批判を浴びるという事態に発展した。地元メディアの報道によると、主催のハワード・ピートル氏は亡き娘を偲び、チャリティーも兼ねた怪奇の祭典としてフィア・フェストというイベントを企画した。しかしイベントの中に降霊術や悪魔払い、悪魔崇拝やブードゥー教に関わる内容もあったため、一部の住民からイベントの中止を求める声が上がったのだ。
反対しているのは敬虔なキリスト教徒や地域の教会関係者で、ある人物はこのイベントについて「一部の人々には楽しい、あるいは娯楽的に見えるかもしれないが、これらの活動は私たちカトリックの信仰と地続きのものではなく、魂を悪魔の影響にさらすものであり、永続的で壊滅的な結果をもたらす可能性がある」と信徒に警告している。
信じられないかもしれないが、キリスト教圏ではこういった宗教上・信仰上の理由で反対意見が上がるのは珍しい事ではない。この意見は同じように心配した住民たちからの反響を呼び、イベントが開催されるコミュニティ・センターに講義の声が寄せられ、驚くべきことに実際に建物の周りに聖水を撒く者まで現れたという。
そして9月末に行われた公民館を監督する理事会では、フェスティバルを批判する人々がイベントの中止を嘆願する事態にまで発展したものの、市当局は、この集会を許可しない法的な理由は見つからないとして訴えを退けた。
一方、主催のピートル氏はこのイベントが邪悪なものだと思われていることに深い落胆を示し、この時期(※ハロウィンシーズン)には「人々の家の前庭やディズニー・チャンネルでさえももっと怖いシーンを流している」と主張する一方で「私たちは悪魔を呼び起こすつもりはない」と断言した。
この騒動により2つの業者がフェスティバルを辞退することになったものの、フィアフェストは何の問題もなく、そしておそらく誰も悪魔や悪霊に憑依されることなく、9月30日に開催され、好評のうちに終わったとのことだ。
Paranormal festival in Mandeville prompts outcry, prayer and holy water https://t.co/27RtPvRg6M
— NOLA.com (@NOLAnews) September 30, 2023
関連記事
https://www.coasttocoastam.com/
Flavio SilvaによるPixabayからの画像