極限状態が幽霊や怪物を見せる!?軍隊で囁かれる奇妙な噂たち

 世界中、どの組織を見ても軍隊の自殺率は群を抜いているらしい。死に最も近い彼ら軍人は怪談を語らないし、幽霊も見ないというのが定説であったが、どうも軍人も度々幽霊を目撃しているようだし、生にも絶望するようだ。

 例えば、筆者が接触した現役の自衛官によると、某基地には毎夜毎夜、旧日本軍の兵隊が彷徨い出るのだという。また硫黄島の自衛隊員は旧日本軍の幽霊に「食料を貴隊より分けて頂きたい」と言われた事もあるらしい。どうやら幽霊になっても、同じ日本人だというのは認識できるようだ。大勢が玉砕した硫黄島では、今も彼らは戦闘しているのだろうか。




 勿論、戦後も戦没者の霊は頻繁に目撃されている。「続々いわて怪談・奇談」岩手日報平成7年2月25日によると、靖国神社に参拝した人が、坊主頭の真っ白い着物、白い帯をした戦没者が何人も行列して歩いていく様を目撃したらしい。更に「幽霊軍団にギブアップ」ミスター高橋 ベースボールマガジン社によると、レスラーのパンツに南国で戦死した日本軍の霊が憑依して帰国したという奇妙な怪談もあるようだ。

 怪談とは違うが、奇談というべき話も軍隊では多く話されている。

 一番有名な話は、オラン・イカンの目撃談であろう。1943年3月、インドネシアのカイ諸島に駐留していた堀場駒太郎氏が、伝説の怪物「オラン・イカン」という半魚人を三度目撃した怪事件である。現地住民たちが「オラン・イカン」を捕獲したというので、堀場軍曹は数名の仲間と村長宅を訪問した。

 すると、まるで魚と人間の合成生物のような怪物が庭で横たわっていた。



 その他、堀場氏は生きた状態の「オラン・イカン」も二度目撃している。浜辺で親子らしき2頭がじゃれあう姿、あと水面を平泳ぎで泳いでいく姿である。敗戦後、大阪に引き上げた堀場氏のこの体験は誰も信じてくれなかった。

 このように、死に直面しているはずの軍隊でさえ幽霊は目撃されているのだ。人は生きている限り、怪談・奇談をウワサし、都市伝説を形成するのであろう。

(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©PIXABAY

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