宇宙から轟音とともに飛来し、巨大なクレーターを作る隕石だが、実際は非常に小さなものが多く、災害にまで発展するものは少ない。小さな隕石も含めれば、地球には年間数百個の隕石が毎日のように落ちてきているとされている。その大半は海や人家からは遠く離れた所に落下しているため、被害が報告されたりしないのだという。
だが、そんな隕石がうっかり自分の家の近くに落ちてきていたら?
ニュージランドはウェリントン近郊のワイヌイオマタに住んでいるロッキーヤー夫妻は、2週間の旅行から自宅に帰ってきた所、自宅の裏庭で奇妙な石を発見した。
それは20センチほどの丸い石で、表面に細かな穴が幾つも開いていた。小さく見えるが密度が高いようで、重さは2.4キロあったという。そして、石のあった場所は沈み込み、クレーターのように縁の部分が盛り上がっていたという。
この報告を受けたウェリントン天文学会のアントニー・ゴメス会長は、この石が隕石だったとした場合、軌道から考えるとハレー彗星のかけらである可能性が高いと述べている。
4月19日から5月28日にかけてはみずがめ座η流星群の時期であり、特に日本で言うゴールデンウィークの時期は南半球では多くの流星が観測されるという。恐らく、この時観測されたものの一つがロッキーヤー氏の裏庭に落ちたのではないかというのだ。
勿論、本当に隕石なのかどうかは分析して確認する必要があるとのことで、近く専門家らがこの石を調査・研究する予定であるという。
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‘Space rock’ found in backyard impact crater in Wainuiomata, near Wellington
(飯山俊樹 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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