オーストラリアのファー・ノース・クイーンズランドで、日向ぼっこをする巨大なワニの横を平然と通り過ぎる男性たちの写真がネット上で話題となった。男性は携帯電話を片手にワニからすぐ近くの川岸を歩いており、別の男は少し離れた場所に立っていた。
ケアンズ南部バビンダ近くのラッセル・リバーで撮影されたこの写真は、はじめネット上にアップされ、その後にケアンズ・ポストによってシェアされた。「このようなことが続いたら、ワニが駆除の対象になるのは時間の問題だ」とある人は言う。またある人は、この光景を「信じられない人間の行動」と表現した。
しかし、この写真が広く注目されていくにつれて、多くの人々はこの男性に問題はないとする声が広まった。
「安全な距離を保っていたのだから心配することではないだろう」
「男性が足首まで水に浸かってワニの姿が見えない時こそ問題だ」
「ワニが危険な存在であることは誰でも知っている。彼らの自由意志だろう」
クイーンズランド州政府の「クロコワイズ」キャンペーンでは、ワニは水辺で獲物を狩ることが多いため、水辺から少なくとも5ヤード離れるよう警告している。当時、ナイン・ニュースの取材に応じたクロコ・カントリー・オーストラリアのオーナー・ジェシー・クランプトンは、
「人々がワニに餌を与えているのを見たことがある。このままでは人々だけでなくワニも危険にさらされる」
「私は何年もの間、人々がワニに魚を食べさせたり、ワラビーのような大きな死骸を投げ捨てたりしているのを見てきた」
「ワニが人間に対する恐怖心を失い、人間と結びついて餌を得ると危険な動物になる」
「もしその動物が差し迫った脅威であると判断されれば、誰かが殺される危険を減らすために、環境科学省はその動物を取り除くことになる」
と語った。
環境科学省の広報担当者は、「ワニの生息地として知られている場所で、人々が不必要に生命を脅かす危険を冒すのを見るのは苛立たしい」と述べている。
(にぅま 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
Photo credit: Rod Waddington on Visualhunt.com