8月末、アメリカ各地を大規模なハリケーンが襲った。その最中に撮影された一枚の写真が、現地に残る伝説の幽霊の姿を捉えていた!?として話題になっている。
8月30日、サウスカロライナ州ポーリーズ・アイランド周辺を巨大なハリケーン「イダリア」が襲った。嵐が近づく岸辺で撮影された写真には、カメラの前を横切る非常にブレた灰色の影のようなものが捉えられている。
この写真はWPEDの気象学者エド・ピオトロウスキー氏が自身のFacebookページで共有したもので、差し迫った天候/ハリケーンを住民に警告するために現れるという伝説の幽霊「グレイマン」ではないかとして話題になった。
グレイマンとは、サウスカロライナ州ローカントリーの海岸沿いに200年以上前から語り伝えられている幽霊である。地元メディアによればグレイマンの伝説は1822年まで遡るという。
この幽霊は、ハリケーンがこの地域を脅かす前に目撃されると伝えられており、これまでにも1954年のハリケーン・ヘーゼルの前や1989年のハリケーン・フーゴの前、近くでは2018年のハリケーン・フローレンスの前に目撃されたと言われている。そして今回も大型のハリケーンが接近中というタイミングで衝撃的な写真が撮影されたため、地元住民を中心に伝説の幽霊の写真が撮影されたと話題になった。
もちろんこの写真を見た全ての人が幽霊だと思ったわけではない。写真撮影に詳しい人なら、この写真に写った影が説明できるいくつかの可能性を思いつくだろうし、単に嵐の中を移動していた人間を捉えたにすぎないものかもしれない。中には画像はフォトショップで加工されたものだと懐疑的な意見もある。
しかし、サウスカロライナ州の住民たちからは、自分自身でも幽霊を見たことがあるし、その存在を信じているという。コメント欄によると、グレイマンの姿を見た人は自分自身や所有物が嵐の被害を免れる可能性があるという。だとすると、この画像に写った影は良い幽霊と言えるのだろうか。
(勝木孝幸 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)