【妖怪ウォッチ研究序説】俗説?それとも実は由緒正しい妖怪?「雨女」

※本コラムはゲーム作品「妖怪ウォッチ1~3」をアカデミックに解析し元ネタの特定ほか妖怪伝承について解説していくコーナーです。

晴れてほしい肝心なイベントやお出かけの時に、ある人がいると必ず雨が降ってしまう・・そんな人のことを「雨男」「雨女」と呼んだりする。雨女はそんな人にとりついて雨を降らせてしまう妖怪だという。




逆に必ず晴れる場合は「晴れ男」「晴れ女」と呼ばれているが、こちらの晴れ男もポカポカ属の妖怪として登場している。

現代の噂から生まれたような妖怪の雨女だが、ちゃんと昔から姿や伝説が残っている。江戸時代の絵師・鳥山石燕は著書の『今昔百鬼拾遺』に「夕方には雲になり、夜には雨になってしまう中国の神女」の話を引用しながら紹介している。

他にも日本各地に雨女と呼ばれる女性の妖怪の伝説が残っており、「雨の降る夜に姿を現し、子供をさらう」という雨おんばや、「産まれたばかりの自分の子供が雨の日に神隠しにあってしまった女性」が雨女となったという話も存在する。この雨女は泣いている子供の前に、大きな袋を担いだ姿で現れるという。




基本的には雨を呼ぶ迷惑な妖怪と考えられる雨女だが、干ばつの時に恵みの雨を降らせてくれるありがたい妖怪でもあると言われている。

じめじめしたネガティブ思考の妖怪雨女だが、優しく声をかけてあげると恵みの雨をもたらす良い妖怪になるのかもしれない。

(黒松三太夫  ミステリーニュースステーションATLAS編集部 寄稿・ミステリーニュースステーションATLAS)

 

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