接近遭遇とは、アメリカの天文学者兼UFO研究家であるジョーゼフ・A・ハイネック博士によって提唱された、UFOや宇宙人に関連する目撃・接触を分類しまとめた概念である。
博士の手によると、第1種「至近距離でUFOを目撃する」、第2種「UFOが身辺に影響を与えている・痕跡を残している」、第3種「宇宙人(UFOの搭乗員)と接触する」の3種に段階化されているが、その後他の研究者の手により現在では第9種まで定義されている。このうちの第4種接近遭遇は、「宇宙人による拉致・誘拐、あるいは宇宙人の捕獲・拘束」とされており、その主張や報告は特に注目されている。
宇宙人による拉致・誘拐という事例は通称「アブダクション」と呼ばれており、1961年に起こったアメリカで最初のUFO誘拐事件として知られる「ヒル夫妻誘拐事件」をはじめ世界各地で報告されている。日本においても、リンゴの無農薬・無施肥栽培に成功した「奇跡のリンゴ」で知られる木村秋則氏が、日頃からUFOをよく見かけており宇宙人に拉致された体験もあると証言している例がある。
また、UFOに連れ去られ人体実験を受けた、体内に金属片を埋め込まれたといういわゆる「インプラント」を施されたと主張する例もある。この金属片を手術により摘出したというケースはあるが、手術痕も炎症も無いままどのようにして埋め込まれたのか、金属が明確にどのようなものであるかについて、明確な結論には至っていない。
第4種接近遭遇を経験した人の多くは、特殊な感覚や能力を自覚したり、新たな世界解釈を認識したりと、何らかの”目覚め”を体感するという。これは果たして、被験体として監視対象とみなすためのレッテルなのか、はたまた宇宙人からの啓示を仲介する選ばれた人間としての証なのか?
(にぅま 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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