UFO・UMA

『タスマニアンタイガー』復活に半数以上の支持が!

オーストラリア放送協会が行なった調査で、視聴者の3分の2以上がタスマニアンタイガー復活を支持しているという結果が出たようだ。

タスマニアンタイガーは、かつてオーストラリアのタスマニア島に棲息していた大型肉食獣である。大航海時代にヨーロッパからの入植者が増えて以後、家畜を襲う害獣とみなされ駆除の対象となり、1930年代に絶滅となった。

そのタスマニアンタイガーを復活させるプロジェクトが、昨年から進められてきた。メルボルン大学がアメリカのバイオサイエンス企業と共同で、数百万ドル規模の研究所を設立。そしてタスマニアンタイガー復活という興味深いシナリオを追求すると発表したのち、科学者の間で熱い議論が組み交わされた。

和名「フクロオオカミ」として知られるこの動物を生き返らせることに、実現の可能性などを疑問視する声もあるが、オーストラリア人はおおむねこのプロジェクトに賛成しているようだ。放送協会によると、視聴者にこの問題についての意見を尋ねたところ、なんと68%がタスマニアンタイガーの復活を支持し、否定的な見解を示したのは24%に留まったという。




調査参加者が繰り返し伝えているメッセージの一つの特徴は、タスマニアンタイガーの復活を、狩猟によって絶滅させたことに対する償いとして捉えているということだ。ある人は、「人類は知識と技術を駆使してこの過ちを正し、タスマニアの生命の輪を復活させるべきだ」と説いている。このような意見は、他の回答者も同様であり、「過ちを正すことは理にかなっている」と述べている。

一方で、復活に反対の声をあげた人々の中では、このプロジェクトに注ぎ込まれている多大な資源を、現在リアルタイムで絶滅の危機に瀕しながらも懸命に生きている生物の保護に費やしたほうが良いのではないかという意見が目立った。また、この種の復活はさらなる議論が必要になるという意見もあり、より深く検討する必要があると訴える人もいる。

かつての身勝手さから奪った秩序を修正するための償いであるのか、絶滅させようと復活させようとその行為そのものが人間のわがままに過ぎないのか。絶滅動物の復活について、読者はどうお考えだろう?

(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

Photo credit: State Library of NSW on VisualHunt.com