昨年の11月7日、ロシア各地の夜空で奇妙な閃光が確認され、その後地面が大きく揺れるという現象が広い範囲で確認された。
目撃者も多く、問題の現象を捉えた動画には暗い夜空がまるで明るい空のように青く光る様子が映しだされていた。この現象を報じたシベリアンタイムズのArtyom Russkikh氏は、「運転中に目撃した。空が光った際に爆発音が上がったのも覚えている。正体が何なのかは分からなかった」と証言している。
この発光現象はロシア連邦の中でも南西部に位置するバシコルトスタン共和国、ウドムルト共和国、タタールスタン共和国で広く確認され、住民らからの通報が相次いだ。
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A spooky bright flash turned night into day over Russia and ground shaking explosion
この発光現象についてはロシアの各種メディアで報道され、その前にSNSでも話題になっていたため正体について様々な説が流れた。特に、この不思議な発行現象が起きた日がロシア正教のクリスマスに当たる日の直前であったことも手伝って、様々な噂が飛び交ってしまったようだ。
閃光とともに振動があったという証言から、北朝鮮のミサイルやロシア軍の軍事兵器の実験だったのではないかとする説が出てきていたが、ロシア軍からは軍事試験や演習の類は行っていないとしているという。また、ミサイル等も確認されていないとのことだ。
タタールスタン共和国のカザン連邦大学の理学研究所のSergey Golovkin博士は、閃光は火球の可能性が高いという。爆発音が聞こえたのは、大きな塊が大気圏に突入した際に小さな破片に分裂して発生したものではないかとしている。
(飯山俊樹 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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