UFO・UMA

「河童出てきません」池の側に突然インパクトある立て札が…その理由とは?

先日、X(旧Twitter)上にて次のような写真が注目を集めた。

それは橋のかかった池の前に、工事中を示すような立て看板が設置されているというものだったが、その看板に赤文字で「河童出てきません」と大きく書かれていた。あまりにインパクトが大きな看板だったためか、28日現在で1万リポスト(引用)、2万件以上のいいねを獲得している。

この写真を共有したのは兵庫県福崎町の公式キャラクター「ガジロウさん」公式アカウント。兵庫県福崎町は「民俗学の父」柳田國男の生誕地。柳田國男は「妖怪談儀」等にて日本各地の様々な妖怪を紹介しているため、福崎町では河童や天狗など様々な妖怪のモニュメントを設置している。

そんな福崎町の妖怪の中でも人気なのが河童の河次郎(ガジロウ)だ。ガジロウは辻川山公園の池と駅前観光交流センターの円筒形の水槽の2カ所に動くモニュメントがあり、決まった時間に姿を現すという仕掛けが組み込まれている。今回は辻川山公園の池のガジロウが出て来なくなってしまったのだ。




原因はガジロウの家出……ではなく、落雷による制御装置の故障。修理を待つ間、看板を立てて告知することとなったのだ。しかし看板には「河童を制御できません」、公式ポストも「池から逃げ出した模様」となっていたため、「パニック映画の冒頭」「制御不能の河童って強そう」といったコメントが寄せられていた。

確かに福崎町の妖怪達はモンスターらしさを強調した強面のものが多く、ガジロウもリアル寄りの外見(?)であるため、迫力倍増の看板となってしまったようだ。しかし、公式ポストには「ガジロウさんも休みたかったんだよ」「きゅうりをお供えすれば帰ってきてくれる?」といった普段のガジロウさんをねぎらう声や、応援する温かいコメントが多数寄せられていた。

なお、ガジロウさんの「かっぱ制御盤」28日の午後5時には無事に復旧した模様。「#今回の騒動による死傷者はありません」と公式も発表していた。

(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

Photo credit: BONGURI on Visualhunt.com

TOCANA関連記事
「河童を制御できません」兵庫県の池に不可解な立て札… カッパが池から逃げ出した!?