その昔、インドにてまるで野生の獣のような生活をしている二人の孤児が発見されて話題になった。孤児は幼い少女でオオカミの群れの中で暮らしており、立って歩くことや喋る事もできず、生肉を食べていた。二人の少女はアマラとカマラと名付けられ、オオカミに育てられた「オオカミ少女」として話題をさらった。
だが、21世紀の現代でも自然の中で獣のような生活をしている裸の 「狼男」 がドイツの山の中で目撃されて話題になっている。
地元メディアのビルト紙によれば、ジーナ・ワイスさん (31) と友人のトビさん (38) の2人が22日火曜日の夕方、ドイツ国内ザクセン=アンハルト州のブランケンブルクにあるハルツ山地を散策中、荒廃した城のふもとに槍を持った裸の男性が座っているのを目撃。距離があったがスマートフォンで撮影することに成功した。
Mysterious naked 'wolf man' spotted deep in German mountains https://t.co/pLFCkcVB7p pic.twitter.com/ihNXRyp2cd
— Daily Mail Online (@MailOnline) August 25, 2023
ワイスさんはビルト紙の取材に対し「砂の洞窟に着いた時、『狼男』の姿が見えた。彼は洞窟の一つの上で立ち上がり、槍のような長い木の棒を腕に持っていた。彼は私たちから目を離そうとしなかったが、何も言わなかった。彼は歴史書に出てくる石器時代人のように汚く見えた」 と語っている。
じつはここ数年、40歳代とみられる男性がこの地域の森の中で断続的に目撃されており、地元当局も森の中で火災や原始的な住居の痕跡を発見したと伝えている。
「何者かが季節の変化に適応しつつ、屋外での生活を営んでいるようだ」 と、ブランケンブルク消防隊の責任者アレクサンダー・ベックは語っている。3月には今回とは別のハイカーが「走り回る狼男」 を見たと怯えた様子で警察に通報してきたという。しかしこの時はイタズラと思われてしまったようで、テレグラフ紙の取材に対し地元消防局のあるボランティアは「森の中で変わったものは何も見つかっていない」と答えていた。
しかし、この度写真に大自然の中で活動する「狼男」の姿が捉えられてしまったので、これまでよりも綿密な捜査が行われるのではないかと考えられている。
ちなみに、国土の3分の1が深い森林に覆われているドイツでは世俗を捨てた森林居住者の事例は珍しくないという。2007年にはあるアメリカ人が西ドイツのアイフェルに隔離された小屋に住んでいるのが発見されたのだが、周囲に人家が無い事をいいことにマリファナ栽培を行っていたそうで、この人物は逮捕されている。
(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
Photo credit: Clint__Budd on Visualhunt