スピリチュアル

「心霊スポット」

HN.「あこやん」と申します。ギリギリまだ30代の女です。

自分の身に起きた体験で、例えばそれがいわゆる心霊スポットで友人らと同時に体験した不可解なものであっても、そのスポットからの帰り道はついさっきの不可解さについて特に誰も口にしないということが2、3度ありました。

日が改まった後も、特にそれについて皆で話すことはありませんでした。まだ若くて未熟なうえ、血気盛んな年頃の集まりでしたので、皆でキャーキャー騒ぐことでエネルギーを使い果たすことが目的であり、何かおかしなことが起こっても深くは考えないような思考回路になっていたのかも知れません。

さて、今から20年ほど前の出来事です。大阪では超有名な心霊スポットであるR病院(今は取り壊されて跡形もありません)の廃墟に大学の仲間数人で夜の肝試しに行きました。

私はメンバーの中にカッコイイ男の子がいるからという、少々不純な動機で参加しましたw。どこの心霊スポットにもありがちな文言ですが、当時のR病院は「幽霊なんかよりたむろしているヤンキーの方がタチが悪い」と聞いていたし、内心は「おばけがいないのなら、K君(←カッコイイ男子です)の近くで怖がるふりでもしておこう♪」などと、少々あざとい考えでおりました(笑)

実際、中に入ると暗くて何も見えず、廃墟感は満載で、院内じゅう荒らされて歩きづらい足元とどこからか出没するかもしれないヤンキーにビクビク怯えながら、懐中電灯を頼りに皆で建物の中へと進んだのを覚えています。

しばらく歩いていると、全面ガラス張りだったか片面ガラス張りだったかは忘れてしまったのですが、ガラスの張られた通路のような場所に出ました。特に自分の進行方向の左一面にガラスが張られてあったのがとても印象にあり、「もとはどんな建物だったのかなあ?」などと考えていたその瞬間でした。

とてつもない音とともに左側のガラスが全面すべてガシャーンと割れてしまったのです。全てです。

もし、仮にヤンキーが悪戯(イタズラ)心で外から石を投げたのだとしても、あのような範囲の広い派手な割れ方はしないのでは?と思います。すべて同時に一瞬で割れましたし。まるで大地震が起きたときのような、この世の終りを彷彿させるかのような割れ方でした。



幸い、誰も怪我などはなかったのですが・・・・・・、情けないかな私は腰を抜かして自力では歩けなくなってしまい、そこから先はな、な、なんと嬉しいことにK君におんぶされて進むことになりました♪非モテの私にはとても良い思い出です!(笑)

割れたガラスだらけの通路を抜け、おんぶされたまましばらく進んでいると、私は自分の視界の左側、暗がりのホールにおかっぱっぽい髪型の小学校低学年くらいの女の子がスっと歩くのが一瞬見えてしまったのです。表情や雰囲気、服装などははっきりわかりませんでしたが、少女が歩いているのが2~3秒ほどそこに見えた、という感じです。

K君の肩ごしに、「わ、・・・・・・今見えた?」と思わず言うと、「やめて~(笑)見えんし!」という軽い返しをされ、私はおんぶされたままどんどん先に進んで行くしかありませんでした。

「とうとう見てしまった(涙目)」と言う恐怖と興奮と驚きと腰を抜かしたショックとK君におんぶしてもらった嬉しさ&恥ずかしさで、私は色んな感情が沸き起こってしまい、冷静ではいられなくなっていたのでしょう。そこから帰りのことは全く覚えておりません。

「怖かったね~」くらいは話したかもしれません。しかし、その場にいた全員で経験したあの不可解なガラスの割れ方について、その後一度も話題にものぼらなかったこと、今思うととても変だなあと、20年後の現在思っています。

以上、大学生の夏の肝試しの出来事でした。

今年に入ってから、Youtube上に、「廃病院の少女」という心霊動画があることを知りました。投稿日は2009年だったので、わりと古い映像のようです。廃病院の窓から小さな女の子が中に入ってくる様子が撮影されているのですが、その動画に映る女の子と私が一瞬だけ見た女の子はとても感じが似ていましたので、見ていて思わずゾッとしました。

「まさか!?」と思って、個人的に色々調べてみたのですが、残念ながら(?)あの動画の廃病院はR病院ではないし、どうやらフェイク動画らしいと言う結論に自分は行き着きました。

敏太郎先生は、「廃病院の少女」の動画をご存知でしょうか?敏太郎先生ならあの動画をどう判断するのか是非お訊ねしたいです。

(アトラスラジオ・リスナー投稿 あこやんさん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 ©ボブ PAKUTASO