2020年、アメリカ・ユタ州の砂漠に突如として謎の金属柱「モノリス」が発見。その後世界中で同様の柱が見つかるというモノリス事件が発生した。
まるでこの事件を彷彿とさせるような、謎のトーテムポールがイングランドの崖の上の小道に出現して注目を集めている。
問題のトーテムポールは高さ2.4メートル、ケント州にあるノース・ダウンズ・ウェイと呼ばれる長い国道沿いの遊歩道で7月末に発見されたという。
一本の木から彫られたトーテムポールの側面には、バルト海の雷神ペルクナスの名が刻まれていた。この神の名前はリトアニアで主に使われていることから、この作品はリトアニアと何らかの関係があると推測されているが、誰が何のために作ったのか、またどのようにして気づかれずに設置できたのかは謎のままとなっている。
謎多きトーテムポールだが、ウォーキング・トレイルを管理する団体はこの珍しい作品を受け入れているという。
ケント・ワイルドライフ・トラストのイアン・リカーズ氏は、「このアートワークは、ウォーキングを楽しむ人たちに非常に好評のようで、自撮り写真を撮ったり、設置したことを祝福してくれたりしています」と説明。
この巨大な作品を制作するために費やされた相当な労力に感謝の意を表し、作者本人に名乗り出てくれるよう呼びかけているが、今のところ反応は無いようだ。
恐らく無断で設置してしまったことから引け目を感じているのかもしれないが、リッカーズ氏は「私たちはこの作品を私たちの保護区に残しておきたいと強く思っています」と述べており、このトーテムポールが散策道沿いの場所に残るよう、地元政府から遡及的に承認されるよう働きかけているという。
(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像&動画 The Independent / YouTube